常に結果を求められるスポーツ界はもちろん、ビジネス界でも、
潜在意識を刺激して目標達成するための手法として、
この頃注目を浴びているのが 『脳トレ』 『自己啓発』・・・。
最近は書店に足を運ぶと、よく目にします。
多くの人が、自分にはまだ発揮していない力があると信じ、
「何かを変えなきゃ」といつも頭の中で考えているようです。
しかし、今年こそはと意気込んで
年初に立てた目標はどうでしょう?
もし実現に向けた動きがすっかり止まっているのであれば、
きっと、今回もまた、結局「変わりたいけど変われない」
残念な結果に終わってしまうことでしょう。
(よほどの人生の転機があれば、話は別ですが)
なぜここまで言い切れるのでしょうか・・・。
多くの人が「変わりたいけど変われない」本当の理由があります。
実は変わることができないのは、誰かに限ったことでもなく、
人間の脳の構造自体が、習慣を変えることに【不快感】が
伴うようにできているのです。
感情や行動の抑制、記憶などを司る前頭前野は、
高次な精神活動を担っているため、
慣れていないことに取り組もうとすると、
すぐに処理しきれなくなってしまいます。
すると、前頭前野のすぐ近くにあり、感情を司る
小脳扁桃が刺激され、不快感や怒りが生まれてくるのです。
【変わりたくても、脳が嫌がる】
だから、「変わることができない」のです。
つまり、『人間は変化を嫌う動物である』 と言えます。
しかしその一方で、なぜか一念発起して
「変わることができてしまう」人がいます。
ワタミの渡邉美樹社長は、夢を達成する日を手帳に書き込み、
「変わると決める」ことで、設立わずか20年で
従業員1700人を超える企業グループを築き上げました。
女子ソフトボール日本代表チームは、毎大会悔し涙を流し続けた
にもかかわらず、、最後の五輪で「必ず金メダルを取ると決め」、
見事に北京オリンピックで金メダルを獲得しました。
つまり、成功しているのは、「変わることができてしまう」、
脳科学的には、“異常な脳”の持ち主だそうです。
脳科学的には異常でも、誰もが変わりたいと願っていると思います。
その為に日々、奮闘し様々な取り組みをしているのだと思います。
自分も 『変化を嫌う人間』 の一人です。
ただ、その中で夢・希望・目標を掲げ、日々精進し、『変化を望んでいる人間』 の一人でもあります。
さて、みなさんはどちらでしょうか?
『変化を嫌う人間』
『変化を望む人間』
なかむら歯科クリニック
院長 中村 幸生