Evidence Based Medicine Part 2

こんにちは、医療法人 幸美会

なかむら歯科クリニック

非常勤歯科医師・口腔外科認定医の山本です。

 

前回のブログ(気になる方はコチラをクリック)では、

EBM」とは何ぞや? について、お話しました。

 

今回はいよいよ、‘医学的根拠’をもとに、昔からの迷信や

ジンクスについて、迫ってみようと思います。

 

例えば、

体毛は剃ると濃くなる

 

昔から、「毛は剃ると濃くなるんだよ~

とよく聞きました。

 

毛根を強くするため、赤ちゃんの頃に丸坊主にする習慣が

ある地域もありますよね。

 

ところが、

子どもの健康の専門家レイチェル・ヴリーマン氏は、

最近の研究でも、剃毛(ていもう)が毛を濃くしたり、

 毛が伸びるスピードを高めることはないと確認されています。

 剃られた後の毛は普通の毛のように先端が細くなっていない

 ため、濃くなっている印象を与えるのでしょう。

 また、太陽や化学物質に晒されていない新しい毛は、

 古い毛よりも濃く見えます

 

たしかに、薄毛に悩む人が、

頭を剃っても濃くなることはなさそうですよね(^_^;)

 

では、次に、

暗い場所で読書をするのは目に悪い

 

これは、今でも言いますよね?

僕も、毎日のように、

母親からやめなさいと言われていました。

 

これも、レイチェル・ヴリーマン氏によると、

十分な明かりが無い場所で読書をすると眼精疲労を起こすが、

 目に深刻で永久的なダメージを与えるわけではない

 

たしかに、昔は電気もなく、ロウソクやランタンの灯りで、

本は読まれていたんですよね。

今よりももっと暗いところで。

 

そうすると、目が悪くなるのは、

灯りの暗さだけが原因じゃないのかも…

 

今は昔と違い研究方法も施設も発達しています。

ただ「~そうだから」とか「~っぽいから」という理由よりも、

“医学的根拠”が求められる時代なのかもしれませんね。

 

なので、これからは、

茶柱や初ものを食べることのような単なるゲン担ぎと、

牛乳や頭皮・剃毛のような、ある人にとっては重要になる事柄は、

きちんとわけて“言い伝える”必要がありそうですね。

 

さて、私はこれまでに、‘医学的根拠に基づく医療’を展開してきました。

 

そんなこと当たり前じゃん!と言われそうですが、w

 

医療は日進月歩であるため、

常に正しい情報と間違った情報を見分けながら、最新の情報を手に入れ、それを患者さんに還元していく必要があります

 

このことについては、またいつか綴っていきたいと思います。

 

今日も最後まで、お読み頂き、ありがとうございました。

 

福山市 なかむら歯科クリニック

口腔外科認定医 山本 一博 拝

 

 

 

2 Replies to “Evidence Based Medicine Part 2”

  1. “医学的根拠”が求められる時代

    非常に同感ですね

    クリニック運営も、この根拠が重要な時代です

    医療、教育、経営

    3つのエビデンスを追い求めて、只今成長中です

  2. 医学的根拠が求められるというのは
    私もカウンセリングしている時に
    すごく感じます。

    何事もそうですが、やはり根拠がないと
    納得できないですよね!

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