人生に無駄な経験などひとつもない

こんばんは

 

昨日、東京に日帰りでスタッフと共にセミナーを受講してきました。

 

講師の先生は【財団法人松下政経塾第1期生 上甲晃 先生】でした。現在の総理大臣 野田佳彦 と同期に卒業された先生のお話でした。

 

話の冒頭は、松下幸之助が、85歳の時今から約30年前の時に、【松下政経塾】を設立した話から始まりました。

 

一般的に85歳と言えば、晩年の年です。来年、再来年、自分が健康に生き続けているという保証が少ない年齢です。そして、多くの人が自分の事で精一杯の年齢だと思います。(少し失礼な言い方で申し訳ありません)

 

【松下政経塾】は5年生でなので、1期生が卒業する時は松下幸之助は90歳という年齢になります。これは他人から見れば、晩年の茶番・余興にしか映らなかったそうです。

 

しかし松下幸之助は違っていました。約30年前は日本高度成長期で飛ぶ鳥も落とす勢いの日本でした。誰もが日本の成長に不安を口にするものはいなかった時代です。そして、自分が生きている時代さえよければ良いと考える人々が多い中、松下幸之助は自分が亡くなった後の、日本の30年・40年後の未来を考え、日本の国力を上げるために、【松下政経塾】を設立したそうです。

 

一般人にはとても及ばない英知であると、感じました。

 

上甲先生の話はとても興味深く、楽しい話でした。

とても感銘を受けた講演内容の一幕に以下の話がありました。

 

財団法人松下政経塾に勤務していた当時、上甲先生の上司というべき立場にあった松下幸之助の口癖は、

「どんなに困ったことがあっても、困り切ってはいけない」

というものであった。時には表現を変えて、

「困って、困らず」

という言葉も使った。

困りきると

「途方に暮れて、絶望感に慕われる」

困りきるのではなく、

「どこかに、何か道があるはずだ」

と考える。それが、

「困り切らない」

ことの意味だ。

日本の国も

「難有り」

の時代を迎えている。それは、高度成長時代とは様変わりの困難で、厳しい時代になるかもしれない。そんな時も

「困って困らず」。

「難有り」は、「有難い」。

どうすれば、この困難な状態を、将来の

「有難い状態」

への契機として生かすか、まさに、今それが問われる正念場であり、

「志」

を問われる時でもある。

 

今日のお話は歯科医院を経営する自分にとって、とても有意義であり、めったにお会いできない方の話で、とても充実した1日を過ごす事ができました。

 

本当にありがとうございました。

  

 

 

                              なかむら歯科クリニック 

                                  中村 幸生

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