舌の力と噛む力は大切/歯ぐきからの出血は異常のサイン?!

舌圧と咬合圧測定のメリット

福山市 引野町なかむら歯科クリニック
トリートメントコーディネーター 石原

【舌圧とは】
舌の力の事です。舌圧を定期的に計測する事で、飲み込み力が落ちてきていないか
確かめる事ができます。

【咬合圧】
噛む力の事です。咬合圧を定期的に計測する事で、噛む力が落ちていないか
確かめる事ができます。

【なぜ舌圧や咬合圧を計測するのか】
実は数年前から歯科業界ではかなりホットな話題となっています。
コロナ禍に「子どものお口ポカン」や「大人の口呼吸」がかなり問題視されていた事はご存じでしょうか?

子どものお口ポカンは、口腔乾燥から起こる”虫歯”や”歯肉炎”のリスクを、グンと高めました
また、大人の口呼吸も同様に、口腔乾燥から起こる”虫歯”や”歯周病の悪化”を引き起こしてしまいます。

そこで、子どもも大人も「舌圧」や「咬合圧」に着目し、国からは現在、歯科への定期的な検査の要望があるのです。

【舌圧、咬合圧が低下するとどうなるのか】
「オーラルフレイル」と言う状態になります。
オーラルフレイルとは口腔機能が衰えてしまい、口や全身機能を低下させてしまう状態で
老化の始まりを示す重要なサインとなっているのです。
(※オーラル(口腔内)フレイル(虚弱)と言う2つの言葉が合わさってできた言葉です。)

口の中の変化(例えば歯の本数の変化)や身体の変化(運動機能の低下など)が重なって
食べる能力の低下や障害にも繋がっていく可能性があります。

オーラルフレイルの状態になってしまうと、いわゆる「寝たきり状態」や「要介護認定」「死亡リスク」が
高くなることが、すでに分かっています。

【どんな検査をするのか】
どちらも数分で完了する検査で、その場で結果がわかる検査です。
舌圧は、小さめの風船を加えていただき、舌で上顎に押し当てる検査です。

咬合圧は、専用の器具を噛んでいただき、徐々に力を入れて噛んでいただく
簡単な検査となっています。

これを定期的に行う事で、口の筋力や飲み込む力を比較していき
口の健康から全身の健康も予防していく事ができます。

また、万が一検査結果が基準値より低かったとしても
日常に取り入れていただきたい、簡単な「訓練」をお伝えできますので
大丈夫です。

一度医師または歯科衛生士までご相談ください。

福山市 引野町なかむら歯科クリニック
トリートメントコーディネーター 石原

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歯ぐきからの出血は異常のサイン?!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です。

歯磨きをするときに歯ぐきから出血することはありますか?

歯ぐきから出血するというのは異常が発生しているサインです。

体や皮膚も怪我などをしない限り出血しませんよね?!

歯ぐきからの出血をあなどってはいけませんよ!

歯磨きのときに出血する原因は主に2つです。

①歯ぐきの炎症(歯肉炎・歯周病)

体を攻撃から守るために、歯ぐきの中の毛細血管に白血球や免疫細胞などが集まってくることで

 歯ぐきが腫れる

 細菌からの攻撃で血管が傷つき、出血する

②擦過傷(すり傷)

歯ブラシやフロス・歯間ブラシなどを過度な力で使用することにより、歯ぐきにすり傷ができ出血する

どちらの理由にせよ、やはり体に異常が起きているサインなのです。

歯ぐきの炎症(歯肉炎・歯周炎)が原因であれば、歯科医院で専門的な歯周治療が必要です。

歯肉炎であれば、原因となる細菌を除去し、適切・丁寧・清潔なセルフケア(ご自身での歯磨き)で改善が見込めます。(その後の定期的な健診・予防治療も重要ですよ!)

歯肉炎が進行し、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて壊れていき、深い歯周ポケットがある状態の歯周病にまで進行してしまうと、1〜2ヶ月ごとなど短いスパンで継続的に歯ぐきの中の細菌を洗浄・除去し、適切・丁寧・清潔なセルフケアで悪化・重症化を予防する治療が必要です。

擦過傷(すり傷)の場合は、磨くときに力を入れすぎていないか?、かたい歯ブラシを使用していないか?、フロスや歯間ブラシの使用方法は適切か?という原因を探り、使用方法やツールを改善することで予防することができます。

歯ぐきからの出血は異常が起きているサインです。

そのまま放置はせず、歯科医院にいらしてくださいね!

福山市 医療法人幸美会

なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 小澤

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