医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原美智代
皆さんは親知らずや矯正治療の為に、他にも様々な理由で歯を抜いた経験がある方は少なくないと思います。
歯を抜いた後、歯医者さんでは抜いた後の注意事項を聞くことがあると思いますが、改めて注意事項の内容を何故守らなければいけないのか等も踏まえてご説明していきたいと思います。
歯を抜いた後にご説明させていただく内容としては、
・運動をしない
・湯船につからない
・歯ブラシは抜いたところの周辺を磨く
・抗生物質を最後まで飲み切る
・傷口を触らない
大体上記の事項をよくご説明しています。
まず1番2番目の注意事項にある激しい運動や熱いお湯を張った浴槽に浸かることがいけない理由としては、血液の巡りが良くなることによって患部の痛みを引き起こしてしまうからなんです。
特に抜歯をした当日から約3日後くらいまでは安静にする様心がけましょう。
続いて3番目の、抜いたところの周辺を磨きましょう言うのは以前にも書いた事がありますが歯に付く汚れ=歯垢(プラーク)は人間の口の中にいる常在菌が歯茎の老廃物等と一緒になって歯にくっつくものなので、ご飯を食べてなくても必ず付着します。
なので歯を抜いても歯磨きは必須なのです。
ただ傷口に歯ブラシを当ててしまうと傷口を治すためにあるお口の中にできるかさぶたである血餅(けっぺい)が取れてしまい、治癒に必要な血液も流れてしまう為要注意です。
なので傷口の周辺の歯を磨く際は優しい力で、撫でる様に動かしましょう。
あと歯ブラシだけでなく、舌や指で気になるからと触り続けるのは御法度です。
指や舌にはさまざまな細菌が付着しており、触り続けることはその細菌を傷口に塗りたくっている行為になりますので気になるとは思うんですが意図的に触るのはやめましょう。
最後、抗生物質は飲みきろうと言うのは歯を抜いた後はお薬を処方されるお薬についてです。
基本歯を抜いた後に処方されるお薬は痛み止め、うがい薬、抗生物質がありますが、この抗生物質は傷口から体内への細菌感染を防ぐ為服用します。
抗生物質は痛み止めと違い、飲み続けて効果があるものなので途中で飲み忘れない様に処方された期間内に飲み切る様に用法容量を守って正しく服用して下さい。
いかがだったでしょうか。
良く説明される注意事項も、何故してはいけないのかと言う理由を知っておくことで正しく対応ができると思います。
もし歯を抜いた際に、是非参考にしてみて下さいね!
医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原美智代
医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤井瑞季
虫歯や歯周病で抜かないといけなくなった歯を抜いた後、もう困ってないからって歯医者さんに来なくなる方がいらっしゃいますが実は大変な事になるんですよ。
抜いた歯の両隣が倒れてくる。傾いた歯は負担が変な方向にかかりやすいので歯周病や脱落のリスクがでてきます。抜いた歯の嚙み合う歯が開いたスペースに伸びてくる。
そうなると全体の嚙み合わせがわるくなっていきます。
ご飯を食べるのがむずかしくなったり、顎の関節に負担がかかり顎関節症を引き起こしたり、変に歯が削れたり、さらには顔の形態にも影響が出てきます。
抜歯後は何点かスペースを補う方法があります。
1.インプラント 2.両隣の歯を削って一緒に被せるブリッジ 3.入れ歯
その方に合った治療方法があるので相談ください。
その中でも今回は、ノンクラスプデンチャー(スマイルデンチャー)保険外の部分入れ歯についてお話しさせてください。
この入れ歯は、金属の金具が無く、歯や歯ぐきと同じ樹脂で作ったフックで歯と入れ歯を固定します。
そのため見た目もきれいですし薄く軽いため、違和感を感じにくいといわれています。
ただ、特殊な樹脂を使用しているため破損した場合は一度おわずかりさせていただいて技工所で修理させていただきます。なので、数日間は辛抱していただかなくてはいけません。
医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤井瑞季