福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原 美智代
皆さん日々されている歯磨きに欠かせない歯ブラシについてお話ししたいと思います。
巷では歯ブラシの種類は迷ってしまうくらい多くの種類があり、ドラックストア、コンビニでもたくさん見かけますよね。
その中で自分にはどの歯ブラシがいいの?と迷う方は少なくないと思います。
よく患者様にもどんな硬さがいいの?大きめの歯ブラシがいいの?と質問を頂く事が多いです。
まず、ヘッドの大きさ。歯ブラシの毛がついている部分についてですが、それはご本人のお口の大きさに関係してきます。
平均的には男性はお口が大きく、女性はお口が小さいという感じが一般的です。もちろん例外はありますので一概には言えないのですが。
ただ、あまりヘッドが大きすぎると奥歯まで届きにくいのでヘッドが小さめの歯ブラシの方が個人的にはおすすめです。
大は小を兼ねると言いますが、歯ブラシについてはそう言えない部分があります。
細かい汚れを取るのに多くい歯ブラシだとつっかえてしまい、そこまで届かない恐れがあるからなんです。
もう一つ、よく聞かれるのは固さについてです。
大体、柔らかめ・普通・硬めと大まかに3種類に分けられますが、これも個人的には普通がおすすめです。
と言いますのも、歯ブラシをする際の力加減によるものが大きいのです。
柔らかめでも、使う人が力をかけすぎて歯ブラシの毛先を潰してしまって細かいところに届かないことが多く、硬めで力一杯磨くと歯茎を傷つけてしまい歯肉退縮と言って歯茎が下がってしまい知覚過敏を引き起こす原因となってしまいます。
その為、ブラッシングでは力のコントロールが必要になります。意外とブラッシングは奥が深いのです。
ちなみに歯ブラシの交換タイミングですが、平均的には1カ月。目安は毛先が開いてきた時が交換の時期です。
歯ブラシは毛先の細かい点の部分で歯と歯茎の際や、歯間のプラークを取ってくれるので開いてきてしまうと効果は半減してしまいます。
また、毎日口の中に入れるものなので清潔に保っておく必要があります。
毛の間に歯磨き粉が積もってたり、食べかすがそのままあるなどの状態は不衛生の為しっかり洗うか、新しいのものに交換することを強くお勧めします。
歯とはやはり生涯にわたり一生のお付き合いをお願いしたいものなので、いかに健康な状態を日々保てるかと言うのはとても大切な事なんです。
案外自分のお口の状態を自分で把握は難しいので定期的に歯医者さんへ通って頂き、自分のお口の中の状態の把握とブラッシングについての相談は必要だと思いますので、自分を守るためにも行動してみましょう!
福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原美智代
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口腔内フローラとは??
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です。
口腔内フローラという言葉を聞いたことはありますか??
似たようなワードで腸内フローラという言葉は聞いたことがあるかもしれません。
腸内フローラは腸内の細菌叢のことをいいますが、口腔内フローラとはお口の中の細菌叢のことをいいます。
お口の中も多種多様な細菌が存在しており、おおまかに善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在しています。
善玉菌が多いとトラブルが少なく、悪玉菌が多いとトラブルが起こりやすくなります。
日和見菌が最も比率が多い細菌なのです。
この日和見菌というのが善玉菌にも悪玉菌にもなれるどっちつかずの細菌で、お口の中の環境が良い状態のときには善玉菌の味方をして悪さをしませんが、お口の中の健康状態が悪化すると悪玉菌の味方になり暴れて悪さをしてしまうのです。
そのため、善玉菌が優勢なお口の中の環境を整えてあげることがお口の健康、そこから繋がり全身の健康にとても重要です。
お口の中の環境を整えるということは、お口の中の細菌の塊であるバイオフィルムを除去するということが重要です。
ご自身でのセルフケア(日々の歯磨き)、ご自身でケアできないところを歯科医院でのプロケア(予防治療・歯周治療)を両立し、ご自身と担当歯科衛生士と二人三脚でお口の中の細菌叢をコントロールすることが重要です。
お口の中のケア、生活習慣の改善がお口の健康から全身の健康に繋がりますよ!
ぜひ定期的な予防治療に足を運んでくださいね!
福山市 医療法人幸美会
なかむら歯科クリニック
歯科衛生士 小澤