歯周病はなぜ痛くない?

歯周病はなぜ痛くない?

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 坂本です。

虫歯はズキズキと痛みが生じますが、歯周病は痛みなく進行します(あっても違和感程度です)。

この「痛みがない」というのが歯周病の怖いところで、歯周病になっていることを自覚しにくかったり、気づかないうちにどんどん進行していってしまいます。

ところで、なぜ歯周病は痛くないのでしょうか?

それには大きく分けて2つ、理由があります。

1「歯茎の傷口から体液(血液)が外に出る」ので痛くない

手足を何かに強くぶつけて腫れた時、ドックンドックンと痛むと思います。

あれは、心臓から血液が送り込まれた時に

①ぶつけたところで白血球などを含んだ体液(浸出液)が急激に分泌される

②その体液が、水圧のように内部の圧力を高める

③それにより神経が圧迫刺激され、ズキっと痛む

という仕組みになっています(医学的には「内圧亢進」と言います)。

しかし歯周病になっている歯茎の場合、歯周ポケットの傷口(潰瘍面)から、血液とともに体液が出ていきます。

そのため内圧が高まらず、神経を圧迫しないので痛くないのです。

2 歯周病菌が「神経の受容体を壊す」ので痛くない

痛みは通常、神経を通じて脳に近くされます。

ですが、歯周病菌の出すタンパク分解酵素は、痛みを感じる神経のレセプター(受容体)を壊してしまいます。

そのため、歯周病菌が進むほど、痛みを感じなくなります。

身体の不調は、普通は痛みがあるかないかで判断されますが、歯周病にはその常識が通用しません。

だからこそ、定期的に歯医者さんで客観的に診てもらわないといけないのです。

歯医者さんは「痛みが出たら行くところ」という認識から「痛みが出る前に予防治療に行くところ」という認識がどんどん広まってくれると嬉しいです!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 坂本

妊娠中にお口の中の変化って?

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 岡本

妊娠中身体には様々な変化が訪れます。

身体だけでなく、妊娠中はお口の中にも大きな変化があるんです。

まず、妊娠中は女性ホルモンの分泌、増加によりお口の中にトラブルが起こりやすくなります。

妊娠初期には悪阻で歯磨きが難しくなったり、食事の回数、好みが変わったりします。

そうすると、歯周病を発症しやすい状態になったり、歯茎からの出血がしやすくなります。

さらに女性ホルモンが増えると歯周病菌が増え、唾液が酸性に傾くので虫歯ができやすい状態になります。

ですが、悪阻等で歯磨きが難しい場合もあるので無理せず休んでもらい、体調が良いときにはにブラッシングをするようにしましょう!

妊娠中はこの機会に妊婦健診でぜひ歯科医院を受診しましょう。

虫歯があるか無いか?

歯茎の腫れはどうか? 歯周病は発症していないか?歯石が溜まってきていないか?など

診てもらうことができます。

そして、悪阻等で歯磨きが難しいなど相談もできます。

妊娠中受診するタイミングですが、妊娠初期は歯科治療をできるだけ避けましょう。

妊娠中期 安定期と呼ばれるころがおすすめです。比較的つわりが落ち着き体調が安定してくる時期に受診するのがおすすめです。

妊娠後期は歯科治療を避けましょう。お腹が大きくなり診療室のチェアで横になるのも大変なので

緊急な治療がなければ避け、産後にするが良いです。

〜歯科受診の際のお願い〜

妊娠していることを歯科医院に教伝えてください。周期、体調も伝えてくださると対応もスムーズに行うことができます。

その他妊娠中の歯科受診について詳しく知りたいことがあれば気軽にお電話くださいね。

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 岡本

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