歯の治療は○○に似てる?/歯ブラシの交換頻度はどのくらい?

歯の治療は○○に似てる?

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 笠原康江

何の説明もなく、検査や診断が始まって、肝心の虫歯の治療が後になってしまったら…

きっとこんな風に思われるでしょう。

「虫歯が痛くてやってきたのに、頼んでもいない歯茎の検査や口の中の写真を撮られて

いつになったら歯の治療に入るんだろう…!?」

実は、色々検査をしたり、お口の中の写真を撮影したりするには理由があります。

レントゲン撮影を最初にさせていただいたのち、当院では写真撮影があります。

お顔の写真撮影とお口の中の写真撮影です。

お口の中の写真は口の端を器具で引っ張ったり、大きな鏡を入れたりするので、多少痛みを感じられる楽しくない時間ですが、これらを用いることによって、患者様ご自身がどこの歯の事を説明されているのかが分かりやすくなります。

部分的な写真も撮らせていただきますが、1本だけ映し出されても、説明を聞くのに一生懸命になるとどこの歯の事だったんだろう…?となる方もいらっしゃるかと思います。

そういった「?」を解消するための準備が写真撮影です。

また、虫歯を治したいのに歯茎の検査をなぜするのか?と言う事ですが、ここで表題の○○!

何だと思いますか?

答えは「歯の治療」は「家を建てる」 工程に似ている。が正解です!

家を建てるときにまず行うのは地盤を整えることです。

私の実家も家を建てるときは、まず地盤の整備から行っていたのを覚えています。

まだ、柱は立ちません。

この「地盤を整える」というところが、歯科においての「歯を支える骨や歯茎の処置」と言う事になります。ここがいい加減なままだと、家の場合どうなるでしょうか。

立派な家を建てたとしても、地盤がゆるゆるだったり、逆に大きな岩がごつごつ埋まったままだとしたら家はそんなにもたずして倒れてしまうと思いませんか?

歯も歯茎とその下の顎の骨にしっかり支えられて、初めて良く噛むことができるもの。

なので、どんなことが主訴であっても、まずは歯茎の検査をして、炎症による出血・排膿はないか、骨はどれくらいあるか、縁下歯石はないかを確認していくのです。

また、歯の根っこが細菌に侵されてしまっている場合、神経の治療(歯の根の治療)が必要です。

これは、地盤をしっかり固めて整えた後の家の基礎工事にあたります。

基礎(歯の根)がしっかりしていないと後で痛みが出て治療をやり直す必要が出てきます。

なので、時間をかけて行っていきます。

そして、ようやく骨組み作りに入り柱が立ち始めます。

これは神経の無い歯に土台を立てていく工程に似ています。

柱ができ始めると、いよいよ家の完成が近付いてきますよね。歯の治療も折り返しから佳境に入ります。

柱が組み終わったなら、外装・内装で家は仕上がっていきます。

ここが歯科ではインレー(つめもの)・クラウン(かぶせもの)を乗せていったり、レジンで覆う治療にあたります。

見える所だけを整えても、歯は家づくりと同じ。それでは長く持ちません。

基礎をしっかり整えることでスタート地点に立つことができるのです。

なので、【「歯の治療」は「家を建てる」 工程に似ている】をぜひ覚えて、知らない人がいたら教えてあげていただきたいと思います◎

数年前に家を建てた(歯の治療をした)けど、メンテナンスしていないな…そんな方は、ぜひ、メンテナンスにお越しくださいね!建てっぱなし(治療を終えて終わり)ではなく補修をちょこちょこ行う事が、良い状態を保つ秘訣ですよ!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 笠原康江

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歯ブラシの交換頻度はどのくらい??

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です。

歯ブラシはどのくらいを目安に交換したらいいの?とよく聞かれることがあります。

1日に何回歯磨きをするかによって交換頻度が変わってきますが、よく言われるのは1日2回歯磨きをするのなら1ヶ月に1回交換するのが望ましいと学んできました。

しかし先日、参加した勉強会で目からウロコの情報を仕入れてきました!

元大阪大学歯学部予防歯科教授の天野先生の講演をに参加してきたのですが、その際に歯ブラシの交換頻度のこともお話しされており、【2週間に1回の交換】が望ましいとのご意見でした。

歯ブラシの毛のコシがなくなってくることや、歯ブラシに細菌がたくさん付着してくるということが理由です。

歯ブラシの毛のコシがなくなってきたり、毛先が広がってきたりすると歯垢(=細菌の塊)の除去率が20〜40%低下すると言われています。

歯垢の除去率が低下するということは磨き残しているところが増えるということです。

磨き残しがあるということは、歯ぐきの炎症が起き、歯周病が進行するということ、虫歯ができる可能性が高くなるということです。

私自身、歯磨きの時に力を入れすぎないように気をつけて磨いていても2週間くらいで歯ブラシの毛先が広がってきたり、いくら時間をかけて磨いても歯の表面にがツルツルにならないな…と思うことがあり、先生のご意見と私が体感していた状況がリンクした瞬間でした。

新しい歯ブラシに交換した時は短時間で効率良く歯の表面をツルツルに磨けている実感もあるので、私も2週間に1回のペースで歯ブラシを新しものに交換して歯磨きをしますね!

みなさんも歯ブラシを交換したのはいつか?、毛先は広がっていないか?をチェックして2週間に1回の交換を目安にしてみてくださいね!

福山市 医療法人幸美会

なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 小澤

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