お子様の予防治療って?/食事のコントロール

福山市 引野町 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽

皆さん定期的にお子様の予防治療に通っていますか?

実は大人だけではなく、子供も定期的な予防治療が必要なのです!

当院ではお子様のお口の状態に合わせて、1〜3ヶ月に一度の予防治療を行っています。

その際、ご家庭でお使いの歯ブラシを持参して頂いています。

お持ちでない場合は、お口の状態に合わせて歯ブラシを処方いたします。

①お口の中でむし歯、磨き残し、歯並びや咬合問題はないかチェック

②変化があればお口の中の写真を撮り、鏡を見てもらいながら一緒に確認し、歯磨きを行う

③成熟した歯垢=細菌バイオフィルムを機械的清掃(PMTC)

④歯石があれば除去、フロスで歯と歯の間の歯垢を除去

⑤フッ素塗布

これに加えて、年に1回は全体のレントゲンとお口の記録の写真撮影で、虫歯や永久歯の有無を確認します。

むし歯予防として、食事のコントロールも大切です!

①朝、昼、夜の決まった時間に規則正しく食事をとり、できるだけ間食をしない。(ジュースも控える)

②間食をする場合は、ダラダラと長い時間をかけて食べずに短時間で一度に済ませる。

③就寝中は唾液の量が少なくなり、唾液による再石灰化の力も弱まる。寝る前は何も食べないようにする。

これらのポイントを抑えることで虫歯になるリスクを減らすことができます。

酸から歯を守るために、ご家庭で歯の質を強化しましょう!

①高濃度フッ素配合のジェルや歯磨剤の使用

②キシリトール100%配合のグミやラムネの摂取

キシリトールは口腔内の悪玉菌を弱らせ、歯垢の蓄積と虫歯の発生を減らしてます。さらに、歯の再石灰化を増強します。

一般の物と歯科専売の物の違いは、配合されている成分に違いがあります。

キシリトール100%と表記されていないものは、糖分が含まれています。

③MIペーストの使用

MIペーストは、カルシウムとリンといった、歯の構成成分で作られており、歯に必要なミネラルたっぷり入っています。

歯磨き後にパックするように塗布すると効果的です。

※牛乳由来で作られているため、牛乳アレルギーの方は使用できません。

お家でのケアとプロケアで、お子様お口の中の健康を一緒に守りましょう!

福山市 引野町 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽

食事のコントロール

こんにちは。福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士の富田です。

今回は皆さんに、食事のコントロールの大切さについてお話していこうと思います。

食事のコントロールを説明していくために、このステファンカーブと呼ばれるグラフをもとに説明したいと思います。

朝•昼•夜に規則正しく食事をとった場合の、口腔内のph(ペーハー:酸性、アルカリ性の程度を示す値)の移り変わりを表すと、上のようなグラフになります。

最初は弱アルカリ性(正常値)だった口腔内が、朝食事をとると急激に酸性になり、お昼になるにしたがってまた弱アルカリへと戻す。

そしてまた昼食をとると酸性になり、また時間とともに弱アルカリに戻るといった具合になっていると思います。

つまり食事をとると口腔内は急激に酸性になります。だいたいph5、4以下になると歯が溶け始めると言われていますので、食事をとったしばらくの間、口腔内は酸で歯が溶けている状態ということになります。

しかし唾液には口腔内をアルカリ性へと引き戻す性質があり、溶け始めた歯の表面を石灰化する力も持ち合わせています。グラフを見ると唾液の力により時間と共に酸性になった口腔内がアルカリ性へと戻っていくのがわかりますね。ちなみにこの唾液の作用は緩衝能と呼ばれています。緩衝能の力にも個人差があり、また唾液の量が多いほど虫歯にもなりにくいと言われています。

それでは、朝•昼•夜の決まった食事以外に間食をしてしまうなど、規則正しい食生活ではない人のステファンカーブはどうなっているのでしょうか。上のグラフがそれを表しています。

見ていただくとわかるようにph5、4を下回る回数が多くなり、口腔内が酸性になっている時間が長くなっていますね。上でも書いているように、ph5、4以下になっている時が、歯が溶けている状態ですので、その時間が長ければ長いほど虫歯になりやすく、また進行もはやくなるということになります。

ステファンカーブの説明で、食事のコントロールの大切さが少しわかっていただけましたか?

食事の仕方を中心に、虫歯を予防するための方法を最後にまとめていきたいと思います。

1:朝•昼•夜の決まった時間に規則正しく食事をとり、できるだけ間食をしない

2:間食をする際は、ダラダラと長い時間食べるようなことはせず、短時間で1度に済ませる。飲食回数を減らすことで、phの低下時間が減り虫歯になりにくくなります

3:就寝中は唾液の量が減り、緩衝能も弱くなるので、寝る前は何も食べないようにする

4:歯磨きは食事後30分以内に行う

食事のコントロールを大切にして、虫歯を減らしていきましょう!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 富田

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