フッ素とシーラントって?/冷水痛とは?

フッ素とシーラントって?

福山市 医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽

今日はフッ素とシーラントについて説明します。

フッ素とはどんなものでしょう。

フッ素とは歯の質を強くする自然元素の一つです。

実はとても身近なもので、緑茶、紅茶、ビール、味噌、りんご、大根、いわし、牛肉などに微量に含まれており、飲食以外にも骨や歯などにも含まれています。

フッ素には、歯のエナメル質を強くして、むし歯菌の出す酸に負けない歯を作り、科学的に虫歯になりにくくする働きがあります。

実際、フッ素を作用させた歯とフッ素を使用していない歯とでは、数十倍も違うとされています。歯質を強化する効力が高いことから、スウェーデンやアメリカなどの国でも、虫歯予防に利用されています。

次にシーラントについてです。

シーラントとは、奥歯の溝をむし歯になる前に、フッ素を放出するお薬で埋めてしまう方法です。特に、溝が深くて複雑な臼歯に効果的で、歯を削らずに治療を行い、物理的にむし歯になりにくくする働きがあります。

よく、シーラントをすれば絶対にむし歯にならないんですか?と質問される方がいますが、絶対むし歯にならない訳ではありません。

シーラントをして歯を埋めてしまえばむし歯になりにくくはなりますが、正しい歯磨きをしなければ歯と歯の間や、歯と歯茎の間からむし歯になってしまいます。ですから、シーラントをした後も、正しい歯磨きをしっかり行いましょう。

また、お母さんの手伝いがなければ、子ども1人で歯をきれいに磨くことはできません。お子さんが自分で歯磨きした後、必ずお母さんが仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。

シーラントはむし歯予防なので正しい歯磨きは必須です!

2〜4歳になると乳臼歯が生えて来ます。歯のかみ合わせが全て見えるようになれば、シーラントを開始しましょう。また、シーラントは4〜12ヶ月で自然に取れやすくなりますので、3〜4ヶ月ごとに検診して、定期的に確認し、取れている場合はやり直す必要があります。

まずは歯医者に行ってシーラントが必要かどうか確認してもらいましょう!

福山市 医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽

冷水痛とは?

こんにちは。福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士の富田です。

突然ですがみなさん、今まで歯医者さんに行って、冷たいものにしみていなかった歯を、「ここに虫歯がありますね。ですから、歯を削って治療しますね」と説明を受けた後に、治療を受け、自宅に帰宅後、飲食をすると急に冷たいものにしみて、歯が痛いという経験はありませんか?

これには、理由があります。

そもそも虫歯の治療を行う際には、虫歯の部分を全部取り除いて行う事が大前提になります。

虫歯を残して治療することは、錆びついた看板に錆を取り除かずに、ペンキを塗ることと同じで、ペンキの塗り状態が優れない事と同様に、虫歯を全部取り除かないと修復処置はできないのです。

そのために、虫歯の治療時には虫歯を全部取り除きます。深い虫歯がある場合には、虫歯除去中に神経に対して、どうしても刺激が伝わることとなります。これにより、処置前の疼痛の有無に関わらず、神経が生きている歯は、虫歯処置後に冷たい物にしみたり、痛みが出る場合があります。

個人差はありますが、通常はしばらくしたら、冷たい物にしみる事や痛みは軽減していきます。しかし、軽減することなく、痛みが増してくる場合はやむを得ず、神経処置を行う場合があります。

虫歯が深い場合、神経処置をやむを得ずに最初から行う場合もありますが、できることなら神経処置は極力行わない方が、歯の寿命を考えると良いと言われています。樹木でも根を刈ると水分が失われて、急に寿命が減ることになります。歯も同様で神経処置を行うと、歯の寿命が短くなるという結果を招きます。

この観点から、当院では処置後の疼痛の可能性を患者様に説明し同意を得た後に、神経がある歯の虫歯処置には、極力神経保存療法を試みています。

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 富田

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