歯磨きのポイント
福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士の野原です。
皆さんは歯医者さんで歯磨き指導を受けたことはありますか?
歯磨きの目的は虫歯や歯周病の予防や進行を抑えるためなのはもちろんの事、口臭や全身の健康にも繋がる大事な物なのです。
いつまでも自分の歯で好きなものを快適に食べる為にも、皆さんが緊張する虫歯の治療もしなくていいようにできる限り私たち歯科のスタッフは尽力させていただきますが、やはり重要なのは毎日の歯磨きなんです。
歯磨き指導を多くの患者様にお伝えしてきましたが、よくあるこれが原因で汚れが取れにくい!というのがあります。
ひとつは力加減。
一生懸命歯磨きを頑張ろうとするあまり、ついつい力が入ってしまい当たってほしい所に歯ブラシが届かないなんてことがよく見受けられます。
力をかけ過ぎず、優しく歯ブラシの毛が曲がらない程度の力加減で磨きましょう。
もうひとつは当て方。
特に舌側の歯の根元は歯の頭からカーブにが強くなってくびれている為、横磨きではなかなか届かない所なんです。
根元に届かせるためには、歯に対してブラシを斜め上から入れて先端を根元に当てることが大事です。
歯の裏側は見えにくい所なので、手鏡を持って見えやすいように位置を工夫して磨く事も上達のポイントです。
洗面所の鏡でももちろんいいのですが、見たい角度がなかなか見え辛い方があるので手鏡がオススメです。
あとは一本の歯に対して最低でも10秒磨くこと。
当て方、力加減が揃ったら今度は集中的に磨く事が大切です。
せっかく角度も力加減も良くても当てる時間が短いとなかなか汚れが取りきれないなんて事になってしまいます。
これは流石に朝の忙しい時にこれを心がけて歯磨きしましょう!と言うのはバタバタしている時間帯に難しいと思うので、1日の内比較的時間が取りやすい時。就寝前などに時間をかけて磨いて頂くのがオススメです。
もちろん人によって磨き方のクセ等が違う為一概には言えませんが、大体多くの方に見られるポイントをご説明させて頂きました。
上記のポイントを参考に歯磨きしてみてくださいね!
もちろん定期的に歯医者に受診して、状態を確認する事が大切です。
歯を綺麗に保ち、健康な状態を維持、もしくは口腔内の環境改善の為にもがんばりましょう!
福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原
縁上歯石と縁下歯石の違いについてご存知でしょうか?
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士小林
歯石とは、歯垢が歯の表面に長期間付着して、唾液に含まれているカルシウムやリンがプラークに沈着し、硬くなったものをいいます。
歯磨きでは除去することができません。
歯石は、2つに分けることができます。
歯肉より上の表面に付着している「歯肉縁上歯石」と歯肉よりも下に付着している「歯肉縁下歯石」があります。
・「歯肉縁上歯石」は黄白色で歯肉縁下歯石と比較して柔らかく、私たちも目で見て
どこに付着しているのか確認することができます。
超音波スケーラーというお水が出る機械を使用し歯石を除去していきます。
・「歯肉縁下歯石」は黒褐色でとても硬く、歯肉の下に隠れているため私たちは肉眼
では見ることはできません。
硬くこびりついている為歯の形に合わせた特殊な器具を使用し1本1本歯肉中から
丁寧に歯石を除去します。
歯肉の下に付着した歯石は、肉眼で確認する事ができないので、専用の器具での
触診や、レントゲンを撮影して、どこに歯石が付着しているのか確認が必要です。
また、歯肉に炎症があり痛みに敏感な場合や患者様が希望された場合には局所麻酔を行い歯肉の下の歯石除去することもできます。
歯肉縁下歯石は、歯肉の奥深くに付着し取りきれない場合には外科処置を行い、歯肉をめくり除去する場合もあります。
この歯肉縁下歯石が、歯を支えている周囲の骨を溶かし、骨が無くなると歯を支えれなくなり歯が揺れ、
歯が抜けてしまう歯周病の主な原因となります。
歯肉より上の歯石「縁上歯石」、歯肉よりも下の歯石「縁下歯石」、どちらもしっかり取り除く事が歯周病予防でもっとも重要になります。
ご自身の歯に歯石がついているかどうかは歯科医院へ行き、歯周病の検査、診察、診断を歯科医師、歯科衛生士に確認してもらいしょう。
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士小林