虫歯が出来やすい所って?/スケーリング・SRPとは?

こんにちは。医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽です。

皆さん虫歯ができやすい場所ってどこなのか知っていますか?

今日は特に出来やすい部位と虫歯が出来てしまう条件をお伝えします。

虫歯の好発部位

1.奥歯のかみ合わせの溝

2.歯と歯の間

3.歯と歯茎の境目

この3カ所は特に虫歯が出来やすいのでしっかり歯ブラシを当てましょう。

そもそも虫歯は黒いと思い込んでいる方が多数いらっしゃいますが、実は進行の早い初期虫歯の色は白色なんです。

特に乳歯の虫歯は他の部分のガラス色の透明なエナメル質部分は白濁しています。

また、歯と歯の間の部分は仕上げ磨きの際見えにくい所になりますので、子ども用のフロスを使って予防していきましょう。

「まだ歯が白いから大丈夫」と安心していると、ある日突然ポッカリと穴が空いていてお驚いて駆け込んでくる方も少なくありません。

そういったパット見では気づきにくい虫歯を発見するためにも定期的な歯科受診が大切になります。

虫歯になる4つの条件

1.虫歯菌:口の中には約3億の細菌が住み着いています。その中でミュータンス菌という菌が虫歯の原因菌になります。

2.糖質:食べ物の中の糖分をミュータンス菌が分解して、ネバネバしたデキストランという成分を作り、これが歯にこびりつきます。

3.歯の質:歯の形や歯並び、そして歯の作られる時期の栄養や病気などが、虫歯に強い歯や弱い歯を作ります。

4.時間:歯が糖質に接触する回数、時間が増えると虫歯になります。

これらの条件が合わさり虫歯が出来上がります。

少しでも条件が合わさらないように定期的な健診で虫歯を作らないようにしましょう。

医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽

スケーリング・SRPとは?

こんにちは。医療法人 幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士の富田です。

みなさんは、スケーリングやSRPという言葉はご存知ですか?

スケーリングやSRPとは「歯の表面に付着した歯石を、器具を用いて除去することです。

では、何故歯の表面に付着した歯石を除去する必要があるのでしょうか?

それは、歯周病にならないように予防したり、歯周病が進行しないようにするためです。

歯周病とは、歯の周りに炎症が起き、歯肉や顎の骨が溶けてしまう病気です。成人の85%が罹患しているといわれています。

そして、歯周病の原因はプラークです。プラークは食べかすのように見えますが、実際は歯周病菌や虫歯菌をはじめとする細菌の塊です。プラーク1mgに1億個以上の細菌がいると言われています。

歯についたままのプラークに唾液中のカルシウムなどが沈着し石灰化したものが、歯石です。歯石は歯周病の原因であるプラークが非常に付きやすく歯周病菌の温床となります。すなわち細菌の住処と言えるでしょう。

歯周病を放っておくと、知らないうちに進行していき、歯ぐきから膿が出たり、痛んだり、歯がぐらぐらしたり、最後には歯が自然に抜けてなくなります。

歯周病の治療とは、原因であるプラークを取ることです。プラークは歯ブラシで軽くこするだけで容易に除去できます。普段のブラッシングでプラークがたまらないようにコントロールすることが歯周治療で最も重要になります。

ただし、歯石は歯ブラシでは取れません!

細菌の温床となる歯石は、私たち専門家がお取りします。歯茎の中深くについた歯石は細かい専用の器具を使って取ります。全て手作業ですので時間がかかります。場合によっては麻酔をして行うこともあります。

歯周病にならないよう、進行しないように、皆様と私たちとの連携プレーで、お口の健康を保ちましょう。

医療法人 幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 富田

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