材質って大事

こんにちは。
元トリートメントコーディネーター、現在は歯科衛生士を目指し歯科衛生士学校の学生をしています、金谷です。

前回は、インプラントについて書かせていただきましたが、今回は部分的な被せ物、一般にインレーと呼ばれるものについて書かせていただきますね。

前回、治療で書かせていただいた私の家族、まぁ、お義母さんなのですが、インプラントを守るためのマウスピースの作成も終わったんですが、なにやらまた調子が悪いところがある様子・・・どうしたのでしょう?。

今回は左下の奥歯、一番奥の歯とその手前の歯が噛むと痛いそうです。

お義母さんの左下の奥歯には、一番奥、奥から2番目、3番目の歯に部分的な被せインレーが被せてあります。

3本とも保険の金属で部分的な被せ物を被せてましたが、一番奥とその手前の奥から2番目の歯は、再び虫歯になってしまった為、再治療して今度は金を使ったゴールドインレーで治療しています。

ゴールド、金は金属ですがどちらかというと柔らかい金属で保険の銀色の金属とは違い、歯との隙間ができにくい金属です。金箔を想像してもらえると分かりやすいと思うのですが、薄くなりますよね。

柔らかい為、反対の歯と噛み合っても被せ物の縁が反り返らず、歯との隙間が出来にくい為、再び虫歯になる(2次齲蝕と言います)リスクが少ない優れた金属です。

それなのに、噛むと痛い、また虫歯になっちゃったのでしょうか?

レントゲンを撮ったり、ワッテや割りばしなどを咬んでみたり、冷たい水を当ててみたり・・・色々と虫歯の検査をしていくと、原因が分かりました!

原因はさらに手前の歯、保険の金属で治していたもう一つ手前の歯だったんです!

原因が分かったので治療開始です。

まずは今被せている銀色のインレーを丁寧に削って外していきます。
外した中を確認していくと・・・、後ろの歯との間、歯の後ろ側が黒く虫歯になっていました!

歯と歯の間は歯ブラシでは磨きにくく、虫歯になりやすい場所の一つです。
皆さんもここが虫歯にならないよう、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシなどでキレイにしてくださいね。

話を戻しまして、虫歯があることが分かったので、ここでも丁寧に虫歯の部分をとっていきます。

上の写真が虫歯を取り切った後の写真です。
削った部分の中央に薄茶色の部分が見えています。これが歯の神経なのですが、今回は丁寧に虫歯をとっていった先生のおかげで薄く透けて見えてはいますが、なんとか神経を残すことが出来ました。
歯は神経をとってしまうと寿命が短くなってしまいます。神経が残せてホントに良かった!

このあとは神経を保護する為に覆って形を作ります。
下の写真のように保護をしてキレイに形が出来上がりました。

次に歯の型取りをして、技工所さんに被せ物を作ってもらいます。

材質は、今回は奥2本と同じように金、ゴールドインレーにしました。やっぱり治療した歯をまた治療したくないですもんね。

で、技工所さんから届いたゴールドインレーを入れた歯がこちら。

この歯を治療した後は、左の奥で嚙んでも痛みはないらしく、安心してご飯やおやつも食べれているそうです。

今回は、ゴールドインレーについて書かせていただきましたが、被せ物の材質のにはいろいろあり、それぞれに特徴があります。患者様の希望に合う材質を相談させていただきますので、治療の際はご希望を気軽に言ってくださいね。

医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士学生 金谷省吾

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