知覚過敏について
こんにちは。広島県福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 富田です。
みなさんは、知覚過敏という言葉はよく耳にすると思いますが、知覚過敏がなぜ起こってしまうのかご存知ですか?
まず、知覚過敏とは虫歯でしみているのとは別物です。
「虫歯になっていないのにもかかわらず、歯がしみる」というのが、知覚過敏症なのです。そして、この痛みは一過性(持続しない)であることが特徴です。
歯ブラシの毛先が当たって痛みを感じても、その一瞬で痛みは止まりますし、冷たいものを飲んでそれがしみても、飲み込んだ後口腔内の温度が元に戻れば痛みは消えます。しかし、虫歯が原因でしみている場合も初期段階では一過性であることが多く、これを患者さんに判別していただくのは難しいかもしれません。
【知覚過敏症の原因】
1)横磨きなど、間違ったブラッシング方法による歯ぐきの退縮(楔上欠損)や歯根の摩耗
2)歯周病による歯根の露出
3)先天的なエナメル質の欠損(エナメル質減形成)
4)つめたりかぶせたりしたものと歯質の間にできた段差や隙間
5)歯ぎしりなどによる歯の摩耗
6)その他
【治療方法と予後】
主な治療法としては下記のようなものがあり、併用する場合も多くあります。
治療効果には、多少の個人差や歯によっての差があり、一発解消というようなわけにはなかなかいかない場合もあります。歯周病のある場合は、下記の処置と並行してその治療も必要になります。
1)軽度の場合→正しい歯磨き法の指導を受ける
2)中度の場合→歯根の表面をコーティングする
3)重度の場合→セメントやレジンで患部を保護して刺激を遮る、最悪の場合は神経処置を行います
歯がしみるなどの何か症状がある場合は、お早めに相談して治療を行い、健康な歯を維持していきましょう!
広島県福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 富田
位相差顕微鏡でわかる細菌の状態をご存知でしょうか?
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック
歯科衛生士 小林理香
位相差顕微鏡を使い、細菌の状態、お口の環境がどうなっているのか知ることが出来ます。
歯に付着している、細菌(プラーク)を少し採取します。
採取した細菌を専用のスライドガラスにのせて、カバーガラスで押さえ、位相差顕微鏡にて細菌の状態を調べます。
わかることは、細菌のおおまかな種類、虫歯菌がいるのか、カビ菌がいるのか、歯周病菌がいるのかがわかります。
さらに、細菌の数が少量の中に少ないのか、多いのか。あと、細菌の活動生が活発なのか、ゆるやかなのかがわかります。
当院では、初診時に検査をさせていただいております。
位相差顕微鏡で調べた結果を患者様にお伝えしていくと、ご自身のお口の状態を知り、現状知ると驚く方、関心をもってくれる方が多いです。
細菌の種類や多さや少なさなど、活動生がわかれば、どんな歯ブラシを使うのがいいのか、歯磨き粉はどんな種類を使っていくのが良いか、毎日行うホームケアを改善させていくことや、対策も考えていくことができます。
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック
歯科衛生士 小林理香