「飲み込む力」と「開口力」の意外な関係って?/義歯の取り扱いって?

「飲み込む力」と「開口力」の意外な関係って?

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 坂本です。

「開口力」が「飲み込む力」と関係していて、開口力が衰えている人は喉の飲み込み機能にも衰えがみられることをご存知ですか?

最近明らかになった研究では「開口力の低下と嚥下障害(飲み込む機能の衰え)にはっきりとした関連」があり、開口力の測定値で嚥下障害をスクリーニングできることが明らかになりました。

なぜそんなにはっきりと関係するのか?それは、口を大きく開けるときと飲み込むときに働いているのが同じ筋肉だからです。

大きく口を開けている時は喉にある舌骨上筋が下顎を下に引き、舌骨下筋が舌骨を下げて固定して支えます。

一方、飲み込むときはこの2つの筋肉が舌骨と喉頭にある軟骨をグッとあげることで飲み込むことができるのです。

この2つの筋肉は開口と嚥下に欠かせない大事な筋肉で、この筋力が弱ると、口を開ける力も飲み込む力も両方衰えてしまうんです。

ご高齢の患者さんの中には、歯科診療の時お口を頑張って開けているのが、以前より辛くなっておられる方がおられると思います。

歯科を受診される患者さんの開口力と嚥下機能を実際に調べたわけではないので断定はできませんが、

治療中の開口が苦手な患者さんは、飲み込む機能も低下してむせやすい可能性は大いにあります。

飲み込む筋肉が衰え始めると、第一に飲み込みにくくなり、むせやすくなります。

第二に食べる量が減ったり、食べやすい炭水化物中心の食事が増え低栄養になります。

第三に筋肉がやせ体重が減少したり、体力が低下します。

こうなることを防ぐために、簡単で続けやすく、効果があるトレーニングがあります。

①腕を上げる、②脚を伸ばす、③口を開ける。これを毎日やるだけです。

ポイントは「嚥下機能は身体と関係する」ということです。

実は嚥下と呼吸はとても関連が強く、大まかにいうと「呼吸の浅い人は誤嚥しやすい」。だから、呼吸を深くするためのトレーニングが必要です。

現在の歯科は、歯の治療だけでなく、患者さんの健康増進を目指して診療をおこなっています。

人生100年時代と言われる中で、ご自身の体の健康を守るためにもお口の健口を一緒に守っていきましょう!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 坂本

義歯の取り扱いって?

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 川上です。

義歯を使われている方は、お取り扱い方法についてご存知でしょうか?

①夜寝るときには、義歯を衛生的に保つためや口腔粘膜を休めるために

 外しましょう

②毎食後外して、義歯用ブラシで洗浄剤を使ってこすり洗いをしましょう

③お水で水洗しましょう(お湯で洗浄すると変形します)

義歯洗浄剤を上手に使われるのも良いですね!

ずっとお口の中に入れっぱなしだと、どんどん不衛生になります。

お口の細菌が繁殖したり、口内炎や歯周病のリスクとなります。

もし、義歯の合いが悪くなっても、自分で調整するのはやめましょう!

かかりつけの歯医者さんで調整ができます。

入念な歯磨きを続けること、そして定期的な予防治療で

歯と粘膜の状態をチェックしてもらうことが大切ですね。

長年使っている義歯だと、お口も年齢とともに粘膜の変化を起こしたり、

歯ぐきがやせて、義歯と歯ぐきに隙間ができていることがあります。

今の義歯にお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 川上

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