ニコチンから考える加熱式タバコのリスクって?/歯が少ないことのリスクとは?

ニコチンから考える加熱式タバコのリスクって?

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーターの坂本です。

昨今、続々と新製品が発売されているアイコス、グロー、プルーム・テックといった加熱式タバコ。

歯周病を悪化させるなど、従来の紙巻タバコがお口に悪い影響を与えることはよく知られていますが、加熱式タバコはどうなのでしょうか?

紙巻きタバコと加熱式タバコの両方に共通する「ニコチン」を軸に見ていきます。

においや健康への配慮から、日本で休息に普及している加熱式タバコ。

2016年に全国発売されたアイコスを皮切りに、グローやプルーム・テックが登場し、その後も各メーカーからz九族と後継機種が発売されています。

紙巻きタバコは、タバコ葉に直接火をつけ、燃焼により発生した煙を吸い込みます。

一方、加熱タバコは、タバコ葉に熱を加えて、そこから発生するエアロゾルを吸い込みます。

加熱式タバコは、タバコ葉を燃焼させるのではなく加熱します。

そのため、モノが燃える時に発生する一酸化炭素などの有害物質の量が減り、従来の紙タバコより「健康への害が少ない」と言われています。

結論から言うと、加熱式タバコの長期的な健康への影響は、まだ分かっていません。

加熱式タバコが全国に普及している国は日本が初めてで、発売されてから5年では、長期に渡る疫学研究が実施できていないからです。

同じように、お口への影響についても明確な研究はまだありません。

ですが、「明らかになっていない」=「害が少ない」ということにはなりません。

こうした状況から加熱式タバコの健康へのリスクを考えるには、紙巻きタバコと加熱式タバコの両方に含まれている成分に着目してみることです。

その成分とは「ニコチン」です。

ニコチンはタバコの依存性の要となる物質ですが、お口の細胞や細菌にさまざまな悪影響を与えることが分かっています。

ニコチンには「身体に吸収されやすい」という特徴があります。

煙やエアロゾルにに含まれる形で肺に入ったニコチンは、肺の血管などから急速に全身に広がります。

肺に入る前には当然お口にも触れており、お口の粘膜から吸収されます。

濃度の高低によって違いはあるものの、ニコチンはお口の細胞に多種多様な害をもたらします。

加熱式タバコを吸われていても、ニコチンは同じく含まれているので、お口への害は変わらず起こると推測されます。

紙巻きタバコより量が少ないものもあるとはいえ、加熱式タバコに有害な化学物質が含まれていることは変わりありません。

そうした化学物質による身体への害は、「量が少ない分だけ減る」というものではないのです。

タバコは依存性が高く、中々ご自分の意志で禁煙出来る方は少ないです。

ご自身の健康だけでなく周囲の大切な方々のためにも、一日の本数を減らすところからでも是非スタートしてみて下さい!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 坂本

歯が少ないことのリスクとは?

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーターの笠原です。

お口の健康を保つことが、自身の身体の健康を保つうえで重要なことをみなさまご存じでしょうか?

お年を召したときに、健康的に活動するためにはしっかりと健康体重を維持することが大切です。

そのためには、噛みやすい野菜や果物だけでなく、肉や魚のタンパク質もしっかり摂取していくことが大切です。

その時に大切なのはご自身の【歯】ですよね!

高齢者の方の体重と残存歯の関係を比較した研究によると20本以上歯が残っている人と19本以下の方とでは10%以上体重が減少するリスクが

平均で1.41倍となっているそうです。

痩せるなんて、うれしい!

という方もおられるかもしれませんが、高齢になってからの痩せすぎは全身的な虚弱につながるリスクが高く、足腰が弱くなることで転倒してしまったり、死亡率の増加にも影響してきてしまいます。

歯がなくとも、それを補う補綴物が入っていれば、先ほどのリスク数値は減少します。なくなった歯の部分はしっかりと補っていきましょう◎

いろいろな食物をしっかり噛んで食べられるお口を維持することが、適正体重を保って元気でいるための秘訣です!

そのためにも、痛くなってから歯科に通うのではなく、健康診断や車の車検のように定期的にメンテナンスを行っていきましょうね◎



福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 笠原



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