他業種から学ぶ

こんにちは。

 

先日の2日で受講したセミナーはとても衝撃的な内容でした。

 

何が衝撃的かと言うと、他業種の業界の実情を聞くことで、自分の立ち位置、何が必要で、これからどんな事が予想できるか、など幅広い視野での物事の解釈が必要だということが改めて実感しました。

 

税理士を基盤としたコンサルタント、【NBCコンサルタント株式会社 田中典仁】さんのお話を一部紹介したいと思います。

 

最近、世間では“不景気”“不景気”と言われる中、東日本大震災が襲い、未曽有の大不況と言われています。しかし、現実自分がどこまで、それを理解していたのかというと、疑わしいものがありました。

 

データバンクの集計によると、全国の会社(データバンク登録会社のみ)で、赤字の会社はどれくらいの割合だと思いますか?という質問がありました。会社というのは、大企業から中小零細企業までの会社を示します。

 

うーーーーん、1割?

 

こんな感じの回答が僕の思いでした。

 

ところが回答を聞いてビックリ!?

  

なんと8割弱。しかも、これは減価償却費を入れていることやデータバンクに登録していない会社を考慮すると、中小零細企業から大企業まで企業全体のうち、80~90%が赤字決算とのことです。

 

企業の貯蓄・蓄えで赤字を補填したり、経費で数字を計上し数値的なトリックで、なんとかしのんでいる状態です。純利益をあげている会社は本当に少ないことが分かります。

 

それに加え、東日本大震災に伴う近い将来の増税。当然体力の少ない企業は倒産ということになります。

 

そこで問題です。東日本大震災の前のデータで、全企業の会社生存率はどれぐらいだと思いますか?という質問がありました。会社生存率とは、会社を興し起業した後の存続率を示します。

 

 

うーーーーん???

 

 

それが私の考えでした。

 

すると回答はこうでした。

会社生存率

5年15%

10年6,3%

20年0,3%

 

会社を起業して、5年後には85%の会社は倒産をしているのが、今の世の中です。これは日本の話です。世界の話ではありませんので誤解のないように・・・。

老舗と呼ばれるお店は、この数字からいくと、奇跡であると、言わざるおえません。 

現実の厳しさを知りました。本当にこれが現実とは思いたくない数字でした。

 

個人に目を向けると、サラリーマンの平均給与額の推移は年々落ち込んでいます。

H20年 430万円

H21年 406万円

H22年 ・・・万円

H23年 ・・・万円

もう怖い・・・。

 

給与所得者における割合は、

300万円以下 42.0%

200万円以下 24.5%

1000万円超  3.9%

この数値はパートさんを除き、常勤での勤務の方だけを対象としてデータです。

これで、日本は借金大国。この状況下で、国債の返済ができるのだろうか???? 

  

よく自分には関係がない、【対岸の火事】のように考えがちですが、自分に置き換えてみると、背筋が凍りつく思いでした。

 

昔は【終身雇用】だと言っていましたが、現在は無理な話ということになります。

僕も今共に働いているスタッフと、極力長い年月働きたいと思っていますが、終身雇用となると、夢物語になります。女性スタッフは、結婚・出産・旦那さんの転勤など、外的要因が入るため、終身雇用は、これまた奇跡になります。

 

ただ内のスタッフに、僕から望むことは、当院を卒業して、同業種・他業種に転職しても、恥じることのない、スキル・人間力を当院では養ってもらいたいと切に感じます。

「あ~ぁ、あそこの歯科医院で勤務していたのなら、人材として間違いない」

と世間から言われることが、最高の望みです。

 

こんな時代だからこそ、スタッフも社長さんも、院長も自分磨きが必要だと思います。悪く言えば、一寸先は闇。みんな危機感を持って、臨む必要があります。

悪い時代に生まれたから、あきらめるのではなく、こんな時代だからこそ、自己磨き、自己磨き・・・

こんな時代だからこそ、チャンス!

『昔は会社があなたの一生を保障します』、というフレーズでした。

今は【自分の能力こそが、自分の一生を保障する】、という時代。だからこそ、チャンスなのです。全ては自分次第です。

 

よく“死ぬ気でやればなんでもできる”と言いますが、全国の企業の社長の自殺者数は毎年4,000人。1日の内、日本のどこかで社長さんが毎日11人自殺をしている現実です。

 

これまた信じたくない真実です。でもこれが現実です。

 

全国平均寿命、男性79歳、女性86歳の中、歯科医師の平均寿命は70歳。

歯科技工士の平均寿命は58歳。卒後10年の離職率は70%。 

これも現実。

 

厳しい現実を知った今、自分には今から何が出来るだろか?

現実の中で生きて、自分の周囲を取り巻くスタッフや家族、業者さん、歯科技工士さん、そして患者様、みんな幸せになるためには、今の自分には何が足りなくて、何が必要なのか?

と本当に真剣に考えることができました。

 

“井戸の中の蛙”状態で、幸せであったと思う反面、自分の無知さを痛感しました。

 

と当時に、当院を盛り立てて、一生懸命働いてもらっているスタッフに対して、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

 

                                       なかむら歯科クリニック

                                           中村 幸生

3 Replies to “他業種から学ぶ”

  1. 大事な大事なアタックチャーンス♪

    大正解!そのとーり!

    と言いたいところですが、おしーーい。
    去年のデーターですが全国に2万件位の企業があり2%位だそうです。
    個人の商店とかを入れたらもっとあるそうですが。
    足したら3%でも正解かもしれないですね。
    震災の影響で老舗が廃業されているのでもっと減ってるかも知れませんね。

    日本の伝統が長く残って欲しいものです。

    不正解でしたので先生は2問お休みです。なーんてね。

    長寿番組がまた一つ幕を下ろしてしまいました。

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