【歯の根の治療】って何してるの?

医療法人幸美会なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター笠原です。

歯が虫歯の細菌などに侵されてしまうと、激しい痛みに襲われるようになります。

また、そのまま放っておくと、せっかく残せる歯を丸ごと抜いてしまわなければならない…なんてことになったりします。

そこで行う治療が、歯の中にある細く狭い根管をきれいにお掃除して、細菌をしっかり除去し、お薬を詰めて封が出来るように形を整えていく根管治療になります。

みなさん、歯の根の中の「根管」がいったいどれくらい細いか想像できますか?

お口の中にある歯自体、そんなに大きなものではありませんよね。

根管はなんと、直径0.5ミリ以下という細さなのです!しかも複雑に入り組んでいたり、曲がっていたりする場合もあります。

歯も人それぞれ、個性があるんですね。

その細い中をしっかり細菌を除去し、再発しないよううお薬を詰めるには、根管の状態によって治療に回数を要することが想像に難くないと思います。

つまり、緻密な治療であるがゆえに、お時間をかけて治療をするようになるので、回数もかかる治療となります。

回数のかかる治療のため、治療を開始すると痛みの消失に伴って治療をやめてしまう患者様が、残念ながら一定数いらっしゃいます。

しかし!!

治療をやめるとどうなると思いますか?

細菌が再び繁殖していきます。

また、治療途中で中が空洞のまま放置していると、残せるはずだった歯が折れたりする可能性もあります。そうなるともう歯は残せません…

抜歯になる事もあるのです。

歯は多くても32本しかありません。親知らずを除くと28本です。

しっかり噛んで、健康を維持するためには1本足りとも失ってほしくないのが、私たちの想いです。

必ず最後まで、治療を受けましょうね!

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歯茎?頬っぺた?

医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科助手 金谷省吾です。

皆さんのお口の中の歯茎、一見同じ歯茎でも淡いピンクの部分と赤に近い濃い色をした部分があるのをご存知でしょうか?
淡い色をした部分が歯茎(角化歯肉と言います)です。では色の濃い部分は歯茎ではないのでしょうか?

user comment….

この部分は歯槽粘膜、簡単にいうと「ほっぺたのお肉」の仲間になります。

どう違うのでしょうか?
角化歯肉は表面が硬い組織になっているため唇を引っ張っても動きません。逆に歯槽粘膜は硬い組織ではないため引っ張ると一緒に動きます。
また、歯ブラシをする時に、歯と歯茎の際を磨かれると思いますが、その部分が角化歯肉なら痛みはありませんが、歯槽粘膜だった場合は表面が硬くないので痛いと思われることがあると思います。

インプラント治療をする場合、この角化歯肉が少ないと予後がよくない場合があります。
インプラントの周りのお肉が動くことにより細菌も入りやすく、ブラシの痛みで清掃不良になり易くなります。

では、角化歯肉が少ない方はインプラント治療は出来ないのでしょうか?

少ない場合は角化歯肉を別の部分から持ってくるか、新たに作りますので治療することは可能です。
違うところから持ってくることを「遊離歯肉移植術」、新しく作ることを「歯肉弁根尖側移動術」と言います。

当院では、インプラント治療に興味がある方に、インプラント治療のご説明を行っておりますが、その中でもお伝えすると思います。

失った歯の部分の治療にインプラントを考えられてる方は、お声がけくださいね。

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