神経治療の落とし穴/お口の中の細菌

歯の神経治療を中断すると・・・

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 石原

歯の神経治療(根の治療とも言われます)を中断してしまうと

後に歯を抜かないといけない事態になってしまう事が多いのです。

治療の成功率も100%ではない治療ですが、少しでも成功率を上げるため

3つの事をお願いしたいです。

1.強い痛みを感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう

 歯の神経が細菌感染して死んでいくとき、強い痛みが出ます

 ですが、数週間もすれば、「あの痛みは何だったんだ」と言うほどに

 痛みが止まります。

 「治った!」「痛みなくなったし大丈夫!」ではなく

 かなりまずい状態です(><)

残った神経が中で腐り、腐敗し、細菌感染範囲がどんどん広範囲になってしまいます

細菌感染が広範囲でない状態の方が、成功率は上がるのです。

2.仮詰め、仮歯の段階での中断を辞める

 治療毎に神経が通っていた管へ消毒薬を入れます

 消毒薬を入れてから仮詰めしたり、仮歯をつけたりしますが

 消毒薬は半永久的に効果があるものではなく

 放っておくと内部で腐敗し、歯を腐らせてしまいます。

3.治療中の歯に無理をさせない

 「痛みもとれたし」と言うことで、治療中の歯でせんべいを食べたり

スルメを食べたりと、過度な負担を与えると、神経を取り枯渇した歯は

割れてしまうこともあります。

根の治療の成功率は、治療している先生と私たち自身の日常も関わっています

歯を抜くことなく、根の治療を成功させ、自分の歯を少しでも多く保ちましょう!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 

トリートメントコーディネーター 石原

お口の中の細菌

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です☺

虫歯や歯周病は細菌感染症というお話は聞いたことがある人もいらっしゃるかと思います。

お口の中の細菌は1000種類以上あると言われており、キレイに歯磨きをしていても100億個の細菌が棲みついていると言われています。

歯磨きが上手くできておらず、細菌の塊である歯垢をきれいに除去できていない人は1兆個以上の細菌が棲みついているそうですよ!

キレイに歯磨きをしていても100億個の細菌がいるということは、細菌との縁を切ることは難しく、いかに上手くコントロールして付き合っていくかということが大事になりますね!

お口の中の細菌の性質は、【善玉菌:20%】【悪玉菌:10%】【日和見菌:70%】です。

日和見菌というのは、善玉菌にも悪玉菌にもどちらにも転ぶ細菌です。

悪玉菌が増えるとワルになり、善玉菌が多いと穏やかになるという周りに影響されやすく変わり身の早い細菌です。

悪玉菌は毒性のある酵素やガスを出し、細胞を傷つけます。

この悪玉菌は日和見菌を味方につけるのがとても上手なんです…

お口の中の細菌は家族やパートナーなどから唾液を介して感染します。

誰もが持っている細菌の感染を完全に防ぐということはまず難しいので、悪玉菌をいかに増やさないかということが大切です。

歯はぐきの中に入り込んでいる細菌は歯ブラシでも除去することが難しので、定期的に歯科医院に通院し、歯科衛生士による超音波スケーラーなどを使用した細菌の洗浄やバイオフィルムの除去といった細菌コントロールをする予防治療を受けることが望ましいです。

忙しいから… 歯医者は苦手だから… と歯科医院から足が遠ざかると将来歯を失い美味しく食事ができないという未来に向かって歩んでいくことになりますよ💦

将来なるべく歯を失わずに、おいしく自分の歯でしっかり噛んで食事ができるということは生活の質を向上・維持させることができ、健康を維持することに繋がります。

お口の中の細菌コントロールには歯科衛生士との二人三脚でケアするということがとても大事なので、定期的に予防治療を受けられている方は継続してくださいね!

予防治療に足を運べていないという方はぜひこの機会に予防治療を始めましょう!

福山市 医療法人幸美会

なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 小澤真衣

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