脱灰とは
こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 受付の坂本です。
皆さんは『脱灰』という言葉を聞いたことがありますか?
脱灰とは、細菌のつくる酸などにより、「歯の成分が唾液中に溶け出してしまうこと」を言います。
溶け出した歯の成分は、ふつうは唾液の作用により時間をかけて歯の中に戻っていく(=再石灰化)のですが、そのスピードはゆっくりです。
溶け出す量(=脱灰)の方が多い状態が続くと、修復が間に合わず、やがては穴の開いた虫歯になります。
健全な状態のエナメル質の表面は、ハイドロキシアパタイトと言う結晶の層で覆われています。
その下に、鍵穴または魚のような形をしたエナメル小柱が上下左右に規則正しく並んでいます。
表面にプラーク(細菌のかたまり)がつき成熟すると、細菌の作り出した酸がエナメル質の内部へと浸透します。
すると、内部のエナメル小柱が溶けていきます。
この状態が「初期虫歯」(表層下脱灰)です。
内部から溶けるのは、表面にあるハイドロキシアパタイトの結晶の層は比較的溶けにくいのと、表面で再石灰化(歯の修復)が脱灰と並行して起こっているためと考えられます。
ですが、プラークが付着して酸と触れる状態が続くと、やがては表面の層もボロッと崩れ落ちます。
これが「進行した虫歯」です。
虫歯を作る前の予防を皆さんで心がけていきましょう!
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 受付 坂本
知覚過敏について
こんにちは!福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 受付 長畑です。
皆さんは知覚過敏という言葉をご存知ですか?
テレビCMなどでもよく耳にしますし、知ってる方も多いかもしれないですね。
冷たい物を飲んだり食べたり、歯磨きをした時にピリッとしたり、しみたりするあの症状です。
知覚過敏でしみるのは、虫歯でしみているものとは全くの別物です。
そしてこの痛みは持続しないのが特徴になります。
歯ブラシの毛先が当たって痛みを感じても、一瞬でその痛みは止まりますし、冷たい物を飲んでそれがしみても飲み込んだ後口腔内の温度が元に戻れば痛みは消えます。
ただ、虫歯でしみる場合も初期段階では一過性の事が多く、患者様が判別するのは難しいかもしれません。
知覚過敏症の原因は主に5つあります。
1.横磨きなどの間違ったブラッシング方法による歯ぐきの退縮
2.歯周病(歯周炎)による歯根の露出
3.先天性なエナメル質の欠損
4.つめたりかぶせたりしたものと歯質との間に出来た段差や傷
5.歯ぎしりなどによる歯の摩耗
これらが原因でなることが多い知覚過敏症ですが、主な治療法としては
軽度の場合→正しい歯磨き法の指導を受ける
中程度の場合→歯根の表面をコーティングする
重度の場合→セメントやレジンで患部を保護して刺激を遮る
最悪の場合、神経処置を行う
しみたりすることがあれば一度スタッフにお尋ねください♪
福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 受付 長畑