矯正治療について
福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です☺
矯正治療と聞けば、歯並びを審美的にキレイにする治療というイメージが多いかと思います。
確かに見た目をよくするための審美治療という目的もありますが、実は矯正治療というのは身体の健康を守るために行う予防的な治療という側面もあります。
歯並びが悪い状態(=不正咬合)が体に及ぼす悪影響
◆虫歯や歯周病になりやすい
◆顎関節症や全身の姿勢が悪くなるなどの悪影響を及ぼす
◆様々なストレスの原因になる
歯並びが悪いと歯磨きが上手くできず、細菌の塊である歯垢が残ってしまうところがあり、それが原因で虫歯や歯周病が進行してしまいます。
とりわけ日本は諸外国に比べて歯並び・噛み合わせの改善に対する意識が低く、虫歯や歯周病で歯を失う人が圧倒的に多いです。
先日、勉強会で『八重歯のお年寄りを見たことがありますか??』という話を聞きました。
言われてみると確かに見たことがないかもしれない…とお気づきでしょう。
八重歯ということは歯並びや噛み合わせに異常があるため、虫歯や歯周病など何かしらの原因で歯を失ってしまい、義歯などになっていることが圧倒的多数です。
平均寿命は世界第2位の長寿大国なのに、お口の中の健康は…という残念な状態です。
実は、平均寿命=健康寿命というわけではないのです。
何歳になっても自分の足でしっかり歩き、認知症などもなく健康に生活するためにはお口の中の健康や歯の本数・歯並びや噛み合わせが大きく影響してくるんですよ!
また噛み合わせが悪いと歯に異常な咬合力が加わるため、歯を支えている骨(=歯槽骨)を破壊してしまいます。
それにより歯周病が進行したり、歯周病の進行を急速に加速させる原因になったりもします。
歯並びや噛み合わせを気にならないから…、症状がないから…とそのままに後々の困ったことが起こってしまうんです…
当院では月に1回、矯正治療の専門医が矯正治療を行っております。
無料相談も行っておりますので、歯並び・噛み合わせでお困りの方、大人・子供問わず歯並びが気になる方はぜひ一度相談を受けてみることをおすすめします。
福山市 医療法人幸美会
なかむら歯科クリニック
歯科衛生士 小澤真衣
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噛み合わせの発育段階
人のお口の中は、出生後乳歯が生え始め、やがて永久歯へと生え変わっていきます。そのような長期的な噛み合わせの推移を現存する歯の状態によって、下記のように分類します。
①無歯期 ②乳歯萌出期 ③乳歯列期 ④混合歯列前期(前歯交換期)
⑤混合歯列後期(側方歯群交換期) ⑥永久歯列期
乳歯列は永久歯列とは全く異なった特徴をしています。
例えば、永久歯列において歯と歯のあいだに大きく隙間が見られた場合には、不正咬合に分類されます。
しかしながら、乳歯列においてはこのような状態でも不正であるとは言えず、むしろ隙間は永久歯に生え変わるときに必要な大切な隙間と言えます。
これが、まったく隙間の無い、一見歯並びの良い状態に見える乳歯だった場合、健全な永久歯列に生え変わることが難しく、歯列がガタガタになる叢生(そうせい)という状態になることがあります。
矯正治療を始める場合、最初のタイミングとしては前歯が永久歯に生え変わり、奥歯が生えてくる④の時期、7歳前後がその時期にあたります。
それより以前の③であれば④の時期に、⑤の時期の後期であれば⑥の永久歯列が生えそろってからになってきます。
お子様の場合、矯正開始の具体的なタイミングは、ご家庭ではなかなか判断しづらいかと思いますので、気になっていらっしゃる方は、スタッフにお声かけ下さい。
成人の方も、ご自身の歯並びでお困りであれば、気軽にご相談ください。矯正相談について改めてお伝えいたします。
福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック
事務 笠原.康江