親知らずを抜いた後について/ひび割れ(クラック)・歯牙破折について

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 川上です!

皆さんは親知らずを抜いたことはありますか?

抜くのはメリットばかりではなく、デメリットもある場合があります・・・

・お口が開けにくくなる

抜いた傷が元で炎症が周囲に波及することで、顎の開け閉めがしづらくなります。これは傷の回復と共に元に戻りますから、心配はありません。

・唾をのむ時に喉が痛む

下の親知らずを抜く際に舌側の骨を削ったり触ることで、炎症が喉まで広がり、物を飲み込む際に痛みが出ることがあります。これも徐々に元に戻ります。

・唇がしびれたり、鈍い感じや感覚の違和感がある

下の親知らずを抜くと、舌の知覚麻痺やしびれを生じることが稀にあります。通常は時間の経過と共に治りますが、症状が改善するまで3~12カ月間かかる場合もあります。その時にはお薬で対応します。

・抜いた後に腫れがひどくなる

抜いた後、1~3日後が腫れのピークです。1~10日のうちに消退していきます。

・内出血が出てきた

抜いた首位に血の塊が凝集することで、内出血のように頬の表面に色が付いてくることがあります。1~10日ほどで消退します。

・抜いた手前の歯が一時的に動く、しみる

親知らずによって支えられていた前の歯が一時的に動くようになります。また、親知らずがあった部分の歯茎が退縮することで前の歯の根の部分が一時的に露出し、いわゆる知覚過敏の症状を呈してしみることがあります。これも傷の治りと共に消退していきます。

・何日かしてズキズキ痛む

抜歯後、だんだんと症状が軽くなっていたのに、何日後かに抜いた場所がズキズキと痛み出す時があります。これはドライソケットの可能性があります。抜歯後のトラブルの中で最も予測が困難です。お薬をお出しして、傷の治りを待ちます。

分からない事があれば、お気軽にお問い合わせください!

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 川上

ひび割れ(クラック)・歯牙破折について

こんにちは!福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 受付 長畑です。

皆さんは、歯ぎしりや食いしばりがありますか?

年を重ねると歯も肌と同じで水分が減り、歯に粘り気が出てくる結果、食事中、就寝中の歯ぎしり食いしばり等により、ある日突然歯が欠けたり、ひび割れ(クラック)を起こすことがあります。

その結果、突然歯が痛みだしたり、冷たいものがしみるようになります。

治療法としては、5つのことが挙げられます。

1.マウスピース(ナイトガード)の作成

就寝中の歯ぎしり、また日中の歯ぎしりが強い方に対して歯のひび割れ(クラック)や歯牙破折の予防対策にオススメしています。

しかし、歯ぎしり、食いしばりが強い方は装置を壊れやすく、また装着時の違和感に慣れることに時間がかかるという難点があります。

2.薬の塗布

軽度のひび割れには効果が期待できます。

しかし、一度塗布すると劇的に効果が発揮できるという薬ではありません。

薬の効能としては弱い薬なので、個人差によりますが、何度も塗布する必要があります。

また何度も薬を塗布しても効果がない場合もあります。

3.神経処置

薬の効能が効かず、ひび割れが神経まで到達している場合は神経の処置をすることになります。

4.修復処置

歯が欠けた場合、レジン修復(強化プラスチック)、及び補綴修復(金属の被せ)によって処置を行います。

5.抜歯処置

不幸にもひび割れ(クラック)、歯牙破折が歯の根にまで及んでいる場合は、歯を抜く処置になります。

以上5つがひび割れ(クラック)・歯牙破折の治療法です。

もし、歯ぎしり、食いしばりがあって不安な方は一度ご相談ください。

福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 受付 長畑

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