ひみこのはがいーぜ
【ひみこのはがいーぜ】という標語をご存知ですか??
実はコレ、よく噛むことで得られる8大効果を表したキャッチフレーズなんですよ!
卑弥呼の食事の時の噛む回数というのは現代人の食事の時に噛む回数のおよそ6倍だったそうです。
卑弥呼は健康なよい歯・歯ぐきをしていたという想定からこの【ひみこのはがいーぜ】というキャッチフレーズが生まれたそうです!
聞いたことがあるという人もいれば、初めて聞くという人もいるかもしれませんね!
私は先日大阪のロッテリアに行ったときにトレーの紙広告にこの【ひみこのはがいーぜ】が載っているのを見て、『ロッテリアでこれを見るとは~✨』と少し感動しました☆
【ひ】:肥満を防ぐ
よく噛まずに食べると食事が早くなり、満腹感を得るまでにたくさん食べることになり過食になります。よく噛むことで少しの量でも満腹感を得られるので、肥満を防ぐことができます。
【み】:味覚の発達
よく噛むと素材そのものの味がよくわかるようになるため味覚の発達につながります。
【こ】:言葉の発音がはっきり
よく噛むことで顎が発達し、歯が正しく生え、かみ合わせもよくなります。そうすると口を動かすお口回りの筋肉も発達し、自然に正しい口の開き方ができ、正しい発音ができるようになるといわれています。
【の】:脳の発達
ねずみの実験で、固形食を与えられたねずみと粉末食を与えられたねずみでは、固形食を与えられたねずみのほうが条件回避学習の成績がよかったそうです。また、咬合力の強い子ほど、幾何図形のテストの点数が高いことを示すデータがあるそうです!
【は】:歯の病気を防ぐ
よく噛むことで顎が発達するので、歯がきれいに生えます。よく噛むことで殺菌作用や洗浄作用のある唾液の分泌も促進するので、むし歯を予防し、歯垢ができるのを防ぎ、歯周炎も予防できることで歯周病が進行することを防ぐことにもつながります。
【が】:がんを防ぐ
発がん物質は唾液に30秒つけておくと毒消しの効果があるそうです。よく噛むと唾液がよく出て、食物と混ざり、がんの予防に役立ちますよ!
【いー】:胃腸の働きを促進する
よく噛むことは消化吸収をよくし、胃腸の働きを活発にします。
よく噛まずに食事をすると 胃が食べ物を消化・吸収するのに時間がかかってしまい、胃に負担をかけてしまうんです…
【ぜ】:全身の体力向上と全力投球
歯並びと運動能力には関係があることがわかっています。
実業団のトップクラスの選手と一般のサラリーマンに対して行った健康調査ではスポーツ選手は歯並びが「良い」人が「悪い」人を上回っているのに対し、一般の人は歯並びが「良い」より「悪い」が多くなっていたそうです。全力投球するうえでの歯の大切さがわかるデータですね!
よく噛むことは私たちにとって良いことがたくさんあります!
普段噛む回数などは意識していないと思いますが、食べ物を少し大きめに調理したりするだけでも自然と噛む回数が増えるので、ぜひ試してみて下さいね!
福山市 医療法人幸美会
なかむら歯科クリニック
歯科衛生士 小澤真衣
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噛む力…咬合力について
医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科助手兼事務 金谷省吾です
みなさん、「咬合力」って聞いたことがありますか?
漢字の通り、上下の歯が噛み合う時に歯にかかる力の事です。
では、どのくらいの力が歯にかかっていると思いますか?
リンゴって普通に齧れる方がほとんどだと思います。
硬い食べ物ってイメージでは………ないですよね( ̄▽ ̄;)
でも、リンゴを握り潰せる方は少ないと思います。
てことは、歯はそれくらい大きい力を出せるということになります。
もちろん「歯」といっても、前歯もあれば6歳臼歯と呼ばれる奥歯もあります。
人間には親知らずを除けば28本もの歯が存在します。
では、どの歯が一番力がかかるのでしょうか?
物を引きちぎるのに使う「前歯」?
イメージ的には力が要りそうな気もしますが…。
人間の歯は左右の顎関節という個所を起点に、色んな筋肉によって物を噛みます。
噛む力はその関節に近い所ほど強くなります。
ハサミで硬いものを切る時、刃先を使って切る方はあまりいませんよね?
皆さん、刃の根本近くで切ると思います。
これと同じように、歯の中でも「臼歯」と呼ばれる奥歯には一番力がかかります。ざっとですが、奥歯にかかる力はその方の体重と同じくらいの力がかかると言われています(もちろん個人差はありますが)
体重70Kgの方なら70Kg、45kgの方なら45kg。
前歯部は臼歯に比べて約1/4位、犬歯で約1/3と顎関節から遠い歯ほどかかる力は小さくなります。
では、虫歯の治療になったときに入れる被せ、これによる違いはどうでしょうか?
虫歯の治療でその歯のみに被せを入れる時は、ほぼ天然歯と同じように考えますが、歯を失った場合は3つの治療方法しかありません。
① 両脇の歯と繋げてブリッジにする。
② 両脇の歯に金具をかけて入れ歯を入れる。
③ 失った歯の所にインプラントを入れる。
噛む力だけを考えると、インプラント>ブリッジ>入れ歯となります。
天然歯の噛む力を100%とするならば、インプラントはほぼ100%、ブリッジで60%、入れ歯で20~10%と言われます。
このように、歯を失うことは、それだけの噛む力を失うという事であり、またその失った噛む力は、他の歯に負担を分けていきます。
奥歯だから見えないからいいや・・、他の歯で噛めるからいいやと気にしないでいると他の歯がだんだん悲鳴を上げてくることになりますので、気軽に考えず早めに歯医者さんへ来てくださいね。