歯周病は完治しない病気って本当??/奥歯1本抜けたけど、このままでいい?!

歯周病は完治しない病気って本当??

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です。

歯周病は完治しない病気と言われると、完治しないって本当??

完治しないなら歯周病になるとまずいんじゃぁ… と歯周病になりたくないな…と思いますよね…

歯周病は歯周病の原因細菌によって歯の周りの組織(歯周組織=歯を支える骨や歯ぐき)が破壊される病気です。

体の組織が破壊される病気なので、一度歯周病になると完治することはありません。

(破壊された骨や歯ぐきは再生しないのです!)

ただし、歯周病になってしまっても基本的な歯周治療後、定期的に歯周病の原因菌を洗浄・除去したり、歯周病菌やその他口腔内細菌の塊であるバイオフィルムを除去することで歯周病の進行を抑制したり寛解状態を目指すことは可能です。

*寛解とは…*

寛解とは、症状が落ち着いて安定した状態を示します。

症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態です。

場合によっては再発する可能性を含んだ状態のことを言います。

基本的な歯周治療後に歯ぐきからの出血が消失・落ち着いていたり、歯周ポケット数値が正常な範囲内に戻っていたとしても、実は病気が完全に治った状態だとは言えません。

一時的に症状が軽くなったり消えたりしているのであって,治ったわけではないのです。

歯周病菌の細菌叢はおよそ20歳ごろに定着すると言われており、症状が消失していても原因となる細菌をゼロにすることは不可能なため、口腔内の衛生状態が悪化したり体の抵抗力が低下する際に常に再発するリスクを抱えた状態なんです。

お口の中の細菌は歯周治療で洗浄後、6時間後には洗浄前よりも128%増殖するという研究結果も出ているので驚きますよね!

元の状態よりも細菌数が増える計算なので、そう考えると朝・昼・夜の3回は歯磨きをしましょうと言われるのもうなずけますね!

まずは歯周病になる前に、定期的な予防治療を継続して受けることが重要なのと、歯周病と診断されたことがある方は病状が悪化、進行しないように定期的かつ継続的な歯周治療、細菌を洗浄・除去しコントロールしていくことが重要ですよ!

歯周病は歯と歯の間や歯ぐきとの境目から細菌感染が始まっていくので、歯間ブラシやフロスなどの歯と歯の間を清掃する補助用具を使用し、歯ぐきとの境目を磨いて歯ブラシで細菌を除去していくことが大切です。

ついつい「めんどくさいな…」と歯間ブラシやフロスの使用や歯磨きを怠っていると歯周病になったり、歯周病が進行してしまいます…

自分の身体のことでもあるので、セルフケアでも細かいところの清掃・ケアまでしっかり行っていきましょう!

セルフケアで難しいところは歯科医院に来ていただき、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアでカバー、お手伝いをしていきますね!

福山市 医療法人幸美会

なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 小澤

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奥歯1本抜けたけど、このままでいい?!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター笠原です。

患者様で、このような方が良くいらっしゃいます。

「以前この歯、抜けてしまったんだけど、忙しかったから歯医者さんに行けず、           

 そのままにしてたんです。

食べるのにも困っていないし、見た目も奥だから人から見えないし、このままでいいかなと思って…」

たしかに、お困りでないのであれば治療の必要性はない、と思われるかもしれませんね。

でも、これが、歯じゃなかったら?例えば指が1本欠けていたら?

歯も体の1部分。ほかの部分と同じように考えたら、あったものがない、って不自然ですよね?

普段意識することがないかもしれないけれど、奥歯1本を失うことで、お口の噛む力は最大35%減る、と言われています。

お口の中でイメージが難しければ、腕で考えてみましょう。ものを持ち上げる腕の力が4分の3以下になってしまうっておもうと、かなりのダメージ…お口の中のダメージ、何となく想像できましたか?

そうなると、自然にお食事はやわらかいものを選びがちになってしまい、汚れが歯につきやすくなることが考えられます。

また、噛めるところ、噛みやすいところで噛む癖がついてしまうので、その歯に過剰に負担がかかってくることも考えられます。

そうなると、長い目で見たとき、どうなってくるか…考えるのは難しくありませんよね。

また、失った歯の部分を放っておくことで、かみ合わせや歯並びが変化することも可能性としては否定できません。

隣の歯が傾く、抜けた歯と嚙み合っていた歯が伸びてきたりしている患者様も実はたくさんいらっしゃいます。

歯のないところの治療法には、①入れ歯②ブリッジ③インプラントなどがありますが、かみ合わせや歯並びの状態によっては、虫歯などになっていなくても、歯を削る量が多くなったりすることがあります。

そのような状況を避けるためには、歯を失ったら、なるべく早いうちに、その部分を補ってあげる治療を行うことが大切ですよ。

福山市 医療法人幸美会

なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 笠原