シーラントとは?
福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本
シーラントとは、虫歯予防のための処置で、奥歯の溝を虫歯になる前にフッ素を放出するお薬で埋めてしまうことで虫歯予防を行う方法です。
簡単な処置で歯を削る必要がなく、歯への負担の少ない方法になります。
特に生えたばかりの歯や、歯磨きでは届きにくい溝が深くて複雑な奥歯に効果的です。
とはいえ、シーラントをしたとしても虫歯になりにくくなるだけで毎日の歯磨きなしでは虫歯はなってしまいます。
なので、シーラントをした後もおうちでしっかりと鏡を見て、歯を磨いてください。
また、シーラントは4〜12ヶ月で自然取れやすくなるため3〜4ヶ月ごとに検診して、定期的に確認してやり直す必要があります。
定期的な検診でご自身の大切な歯を虫歯から守りましょう。
お口の中の細菌たち
医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 金谷省吾です。
皆さん、「虫歯菌」「歯周病菌」という言葉をきいたことがあると思います。
ひとくくりにされてますが、お口の中には細菌ワールドが広がってます。お口の中には大人のお口で約700種類、歯面に付着してるプラークという細菌が作った集合体の中には1gで約1000億匹の細菌がいると言われています。
ちなみに余談ですが、当院では細菌ワールドは「位相差顕微鏡」と呼ばれるもので確認しています。
細菌たちは歯面や歯肉溝(歯と歯茎の間の溝ですね)や舌、粘膜上などに存在します。
個々に存在しているのではなく、いろんな種類の細菌が集まって集合体を作って生活しています。
これを「口腔内細菌叢」と呼びます。別名、「口内フローラ」とも呼ばれます。昔、腸の中の細菌の集まりのことを腸内フローラと呼んで話題になったのを覚えている人もいるのではないでしょうか?
この口内フローラ、お口の中が清潔な良い状態を保ってる場合、悪さをしない善玉菌ととりあえず大人しくしている日和見菌とで出来上がっており、悪さをする虫歯菌や歯周病菌の定着を許しません。
定員オーバーだから入れてあげないとばかりに追い出してるイメージでしょうか(笑)
ただ、お口の中の清潔が保てなくなり悪化してくると状況が変わってきます。不潔に耐えられなくなった善玉菌が減ったりした所に悪玉菌が住み着いて、住んでるメンバーを変えていってしまいます。
善玉菌を追い出して、日和見菌を悪玉菌寄りにして、悪さを続けていきます。そのため、歯肉が腫れたり、口臭が発生したり、虫歯や歯周病が進行してしまいます。
このように、お口の中は口内フローラ、細菌のバランスで良くも悪くも保たれているのです。
歯周病や虫歯を進行させないためにも、お家での歯磨きをしっかりして、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けてくださいね。
口腔内の細菌は0にはできませんが、細菌を減らしてお口の中を清潔に保つことで、良い口内フローラを維持していきましょう。
では、なかむら歯科クリニックでお待ちしています!
医療法人幸美会なかむら歯科クリニック なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 金谷省吾