こんにちは 福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 受付 卜部です。
みなさんは歯周病がご存知ですか?
歯周病は歯槽膿漏ともいわれており、歯の周りに炎症が起き、歯肉や顎の骨が溶けてしまう病気であり、成人の約85%が羅患しているといわれています。
歯周病の原因は歯垢です。
歯垢は食べかすのように見えますが、実際は歯周病菌や虫歯菌を始めとする細菌のかたまりです。
そして、歯石とは、歯についたままの施行に唾液中のカルシウムなどが沈着し、石灰化したものです。
歯石は歯周病の原因である歯垢が非常につきやすく歯周病菌の温床となります。
すなわち細菌の住処と言えるでしょう。
歯周病は知らないうちに進行していき、放っておくと歯茎から膿が出たり、痛んだり歯がぐらぐらしたり最後には歯が自然に抜けてしまいます。
そうならないためにも歯垢をとることが大事です。
歯垢は歯ブラシで軽くこするだけで容易に除去できます。
普段のブラッシングで歯垢がたまらないようにコントロールすることが歯周治療で最も重要になります。
ただし、歯石は歯ブラシでは取れません。
歯石は歯の表面にこびりついているので歯ブラシでいくらこすっても取れません。
細菌の温床となる歯石は歯の専門家である歯科衛生士がお取りします。
歯ぐきの中深くについた歯石は「スケーラー」という器具を使って取ります。
患者様の担当は歯ぐきから上の部分、歯科医師・歯科衛生士の担当は歯ぐきで隠れている部分、皆様と私たちの連係プレーでお口の健康を保っていきましょう。
福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 受付卜部
食事コントロールとは?
こんにちは。福山市 医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽です。
皆さん食事コントロールはできていますか?
当院では、正しい歯磨きのやり方に加え、食事コントロールについても指導しています。
なぜ食事コントロールが大切なのか、ステファンカーブと呼ばれるグラフをもとに説明したいと思います。
これがステファンカーブと呼ばれるグラフをもとに説明したいと思います。
これがステファンカーブと呼ばれるグラフです。朝、昼、夜に規則正しく食事をとった場合の、口腔内のph(ペーハー:酸性、アルカリ性の程度を示す値)の移り変わりを表すと、下のグラフになります。
最初は弱アルカリ性(正常値)だった口腔内が、朝食を取ると急激に酸性になり、お昼になるに従ってまた弱アルカリ性へと戻します。そして、昼食を取ると酸性になり、また時間と共に弱アルカリ性に戻るといった具合になります。
つまり、食事を取ると口腔内は急激に酸性になります。だいたいph⒌4以下になると歯が溶け始めると言われていますので、食事を取った後しばらくの間、口腔内は酸で歯が溶け始めるということになります。
しかし、唾液には口腔内をアルカリ性へと引き戻す性質があり、溶け始めた歯の表面を再石灰化する力も持ち合わせています。グラフを見ると唾液の力により時間とともに酸性になった口腔内がアルカリ性へと戻って行くのがわかります。
決まった時間以外に間食をしてしまうなど、不規則な食生活の人のステファンカーブはどうでしょうか。
phを下回る回数が多くなり、口腔内が酸性になっている時間が長くなっています。上記でもあるように、ph⒌4以下になっている時が、歯が溶けている状態ですので、その時間が長ければ長いほど虫歯になりやすく、また、進行も早いということになります。
それでは、食事コントロールのポイントをお伝えします。
1、朝昼夜の決まった時間に規則正しい食事をとり、できるだけ間食をしない。
2、間食をする際は、ダラダラと長い時間食べるようなことはせず、短時間で1度に済ませる。飲食回数を減らすことで、phの低下時間が減り、虫歯になりにくくなります。
3、就寝中は唾液の量が少なくなり、緩衝能も弱くなるので、寝る前は何も食べないようにする。
以上のポイントを押さえて虫歯になりにくい口腔内を作りましょう!
福山市 医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽