失われた前歯、復活!

こんにちは、元トリートメントコーディネーター、今は歯科衛生士目指してます歯科衛生士学生の金谷です。

前回お話しした私の身内の方ですが、今回前歯にもインプラント治療を行ったのでそのお話をさせていただきますね。

前回は右上の一番奥7番目の歯でしたが、この歯の治療中に左上の前歯の被せ物が外れてしまいました。

土台となる歯の根っこが割れてしまい、土台ごと被せ物がとれてしまったのですが、根っこが割れてしまったので、右上奥のインプラントが終わってから抜歯処置をする予定となりました。

右上奥のインプラントの治療が終わって落ち着いたころ、前歯のインプラント治療にとりかかるため、CTを撮影し、ガイドを作成する為の型取りを行いました。

このガイドがあるおかげで、インプラント本体であるフィクスチャーを正しい位置、正しい深さに安全に埋入することができます。

当院では、インプラント治療をされる患者様の安全のため、このガイドは必ず作るようにしています。

また今回は、骨の量が十分に有ること、前歯がない期間をできるだけ短くするために、抜歯即時埋入、つまり歯を抜いた日にフィクスチャーの埋入までを行うことになりました。

これだけだと、見た目的にやっぱり歯がないのが分かってしまうため、埋入後、プロビジョナルという仮の歯を両隣の歯とくっつけて、見た目にも工夫をします。

じっと見れば分かってしまいますが、ぱっと見には歯があるように見えますね。

また、傷の回復を早めたり、痛みを軽減するために今回も血液からCGFという成分を取り出しました。

歯を抜いたあとの穴に入れるのに加えて、今回は膜のようにつぶしてカバーとしても使用しました。フィクスチャーにつける蓋が合羽を着てるみたいでかわいいですね。

埋入したフィクスチャーが骨とくっつくのを待ってアバットメントという土台と上部構造の型取りを行います。

フィクスチャーに取り付けていたヒーリングキャップという蓋を外して、型取りの為の器具を取り付け、それごと型を取ります。

技工所に送って待つこと20日、ジルコニアというセラミック製の被せ物が届きました。この被せ物は、土台部分と歯の部分が一体化で出来ており、中にあるネジでフィクスチャーと固定します。

ネジ穴は、歯の裏側に来るように設計されているため表からは見えませんが、異物が入るのを防ぐのと審美性の為、虫歯治療で使うプラスチック樹脂(レジン)で穴をふさいで治療完了です。

本人も、見た目的にも自然でしっかりと噛めると、奥歯に続いて満足されていました。

治療される方の状態により治療の進行は変わりますが、インプラント治療に興味をお持ちでしたら、お気軽にお声がけください。