虫歯菌や歯周病菌は細菌感染症!感染しやすい時期ってあるの??・歯石って何?

虫歯菌や歯周病菌は細菌感染症!感染しやすい時期ってあるの??

医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です☺

虫歯や歯周病は細菌感染症であるということはご存知の方もいるかと思います。

原因になる細菌はいつお口の中にやってきて感染するのでしょうか??

虫歯菌と歯周病菌に感染して、その細菌がお口の中に定着し、お口の中の細菌叢が決まってしまう時期がそれぞれ違いがあります。

【感染の窓】と言われる細菌感染が多い時期というのは、虫歯菌は1歳半~2歳半頃と言われていて、歯周病菌は18歳~20歳頃と言われています。

この感染の窓というのはお口の中に細菌が増殖し、定着しやすい時期のことを言いますが、この時期にお口の中の善玉菌と悪玉菌のバランス(細菌叢)が定着します。

生まれた赤ちゃんの頃はお口の中に細菌などは存在しますが、虫歯菌などの細菌は存在しません。

お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんなど身近な大人の唾液を介して虫歯菌に感染します。

そして歯周病菌が定着すると言われている18歳~20歳頃は家族以外にも友人や恋人・パートナーなどの唾液を介して感染します。

虫歯菌は歯が生えてない粘膜だけの状態だと留まることが難しいので多くは唾液などで流れてしまい、お口の中に定着することができません。

感染の窓と言われる1歳半~2歳半の頃には前歯や奥歯が生えてきいて、歯を足場に増殖・定着していきます。

虫歯菌も歯周病菌もこの感染の窓の時期を過ぎたら安心というわけではありません。

お口の中の環境というのは食生活や生活習慣で日々変化をするので、日々のハミガキで細菌をしっかり除去したり、定期的に歯科医院で予防治療を行いお口の中をしっかり洗浄して細菌が付着し増殖できる環境であるバイオフィルムを除去していくことがとても大切ですよ。

福山市 医療法人幸美会

なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 小澤真衣

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歯石って何?

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 細谷麻衣

みなさん、「歯石とは?」何かご存知でしょうか。

ただの汚れ?歯に付いてる石の事では?

色々と聞いたことがある方やすでにご存知の方もいらっしゃると思います。

今日は「歯石」について詳しくお話をさせて下さい。

歯石は、細菌のかたまりである「プラーク(歯垢)」に、唾液に含まれる「リン・カルシウム」がくっついて【石灰化】したものです。

歯ブラシが当たりにくい箇所や唾液腺の近くや唾液が多く流れる箇所に歯石は付着しやすいのです。

歯石の付着していくスピードは、個人差があります。

また、付着していく箇所や歯によっても違うのです。付着しやすい箇所としては、下の前歯の内側は舌の下に舌下腺という唾液腺があるので付着しやすいのです。

また、歯石は2種類に分類されます。

●1つ目は、歯茎よりも上に付着する歯石【歯肉縁上歯石】です。

歯と歯茎の際に付着し、目で見て確認をすることが出来ます。

そして皆さんが歯石と聞いて想像するような白色や黄白色をしています。

●2つ目は、歯茎よりも下に付着する歯石【歯肉縁下歯石】です。

歯茎の中に付着しているので、目で見て確認をすることは出来ません。

歯茎の中にいるこの歯石は黒っぽい色をしています。

この歯石が原因となり歯周病を進行させていきます。進行していくと歯周病は、歯を支えている周囲の骨まで溶かしていく恐ろしい病気です!!

そして歯石は歯ブラシで除去することが出来ません。

そのため、歯石は専門家の私たち歯科衛生士の手で定期的に歯周病の治療を行う事で歯周病を予防していくことが出来ます。

みなさんも定期的にお口の中のケアを行っていきましょう!!

お口の中のご自宅でのケア方法など気になることがありましたら、気軽にご相談ください。

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 細谷麻衣