PMTCとは?/補助的清掃器具

PMTCとは?

みなさんPMTCという言葉をきいたことがありますか??

P(professional)・・・専門家(歯科医師・歯科衛生士)により

M(mechanical)・・・専門の器械を使用して

T(tooth)・・・歯を

C(cleaning)・・・磨き上げる

この頭文字をとってPMTCといいます。

以前は歯磨きで取れる「歯垢」と、歯垢が固まって器械をつかわないと取れない

「歯石」の二つがあるようにされていました。

しかし、この頃では、その中間の「成熟したプラーク(歯垢)=バイオフィルム」

が存在し、歯ブラシでは取れない事がわかりました。

この「バイオフィルム」を除去するために、

歯科医師、歯科衛生士などの専門家により、

さまざまな器具とフッ素入りペーストを用いて歯の汚れ、

つまりバイオフィルム(細菌の塊)を除去する方法を「PMTC」といいます。

30年ほど前に予防歯科の先進国のスウェーデンで始まり、

現在多くのリサーチに裏付けられて、着実な臨床実績を上げています。

またPMTCはあくまでもケアです。

PMTCだけで病気は治りませんが、

お口の状態がよくなれば、虫歯や歯周病の予防へと繋がります。

いつから始めたらいいの?と思われるかたもいらっしゃると思いますが、

年齢によって、早すぎたり遅すぎたりということはありません。

プロのクリーニングはいつ初めても一定の予防効果が期待できます。

大切なことは間隔を決めて定期的に行う事です。

当院では基本的に3ヶ月の1回のペースでの来院をオススメしています。

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 岩田 歩乃歌

補助的清掃器具

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 延平です

皆さんは、普段歯を磨くときに歯ブラシ以外の道具を使用していますか?

歯ブラシ以外の道具といえば、歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を

思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

実は、これ以外にも

ポイントブラシ…

「歯並びの悪いところ」や「奥歯の奥」

歯ハブラシの毛先が届きにくく、

歯垢が残りやすい部分にピンポイントで毛先が届きます

ペリオブラシ…

ペリオブラシは歯周ポケット、インプラント、被せ物の周りなど、

歯周病リスクの高いところをケアすることが出来ます

などがあります

では、何故歯ブラシだけではダメなのでしょうか?

歯ブラシで落とせる歯垢(プラーク)は全体の60%しか落とせません

しかし、フロスや今紹介した道具を使用すると90%に上がるんです!

毎日一生懸命歯ブラシだけで磨いても60%程しか落とせていなければ

虫歯や歯周病の原因になってしまいますよね?

また、歯ブラシ以外の道具は虫歯の好発部位である、歯と歯の間や奥歯の溝

磨き残しが多い歯と歯茎の境目の辺りは清掃するのに特化しています

少し手間にはなりますが、自分の大事な歯を守るためには大事のことなんです

自分にあった清掃器具が分からない方、是非担当の衛生士にお聞きください!

医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 延平

ニ次カリエス/歯周病と糖尿病

二次カリエス

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 山岡です。

みなさんは、二次カリエス(二次虫歯)という言葉を聞かれたことはありますか?

二次カリエスとは、一度虫歯治療をした歯が再度虫歯になってしまうことをいいます。

プラスチックや金属、セラミックなど、詰め物や被せ物の材質によって、違いがありますが、天然歯ではなく、人工的に作られた物なので、年数と共に劣化していきます。

そして、詰め物や被せ物との歯の間や歯茎の間に隙間ができて、そこから細菌が入り込み、再び虫歯ができてしまうのです。

一度治療したから、100%虫歯にならない!もう大丈夫!ということはないのです。

二次カリエスは、詰め物や被せ物の下で虫歯になっていくので、痛みを感じないこともあります。

あれ?おかしいな。と思って歯医者さんへ行った時には大きな虫歯になっていることもあります。

では、二次カリエスを予防していくにはどうしたらいいでしょうか?

①毎日のセルフケア

プラーク(歯垢)は虫歯の原因になります。

治療した歯は、特に丁寧に磨きましょう。

フッ素が入った歯磨き粉や、洗口液を使うと、効果的です。

②詰め物や被せ物の種類を選ぶ

セラミックやジルコニアは、プラークがつきにくく、劣化しにくいです。

材質や金額のことなど、お気軽にご相談ください。

みなさまに、ご希望にあった選択をしていただけるよう、ご説明、ご提案をさせていただきます。

③定期検診を受診する

定期検診を受診することで、症状がなくても初期の段階で早く見つけることができ、対処することができます。

また、毎日の歯磨きでは、ご自身で管理が行き届かない部分を専門的なケアをすることができます。

一度治療したを再び治療することで歯への負担がかかってしまいます。

最悪の場合、抜歯ということにもなりかねません。

毎日の歯磨きや定期検診など、ニ次カリエスをしっかり予防して、大切な歯を守っていきましょう☆

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 山岡 芽生

歯周病と糖尿病

こんにちは!医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 坂本です。

皆さんは歯周病と糖尿病が関連性の強い病気ということをご存知ですか?

糖尿病が怖いのは、悪化した結果起こる合併症です。高血糖の状態が何年も続くと、血管が弾力を失い硬くなり、ボロボロに傷んでいきます。

その影響は血管の99%を占める毛細血管にとくに顕著で、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の供給も滞ります。

腎臓などの内臓や網膜には毛細血管が張り巡らされており、神経に栄養を運ぶのも血管です。

そのため、糖尿病により血管が傷み続けると、やがては臓器不全(腎不全から人工透析に)や失明、神経障害などの合併症に至る事もあります。

そんな恐ろしい糖尿病を悪化させるのが歯周病です。

人の膵臓からは、インスリンという、血糖を下げるためのホルモンが分泌されています。このインスリンが十分に働かなくなり、血液中を流れるブドウ糖を体内に取り込めなくなると高血糖になります。

インスリンが働かなくなるケースには、①インスリンの分泌自体が減っている、②インスリンの効きが悪くなっている(インスリン抵抗性)の2つがあります。日本人の糖尿病患者さんの約95%は2型糖尿病と言われていますが、これは②が多いです。

インスリンの効きを悪くするのは、身体の中で起こる「炎症」です。

実は、脂肪を溜め込んだ内臓脂肪は、免疫細胞を刺激して、身体に炎症を起こしています。この時生み出される炎症物質(悪玉ホルモンのようなもの)が血流にのって体内に広がり、インスリンの働きを邪魔します。

「炎症」といえば、歯周病もお口に炎症を起こしています、腫れや出血、痛みは炎症のせいです。歯周組織を舞台とした、免疫細胞と細菌の闘い。その結果生じた炎症物質が、同じように血流にのって体内に広がり、インスリンの働きを邪魔します。

つまり、糖尿病と歯周病になっている場合、内臓脂肪からの炎症に加え、お口で起こっている炎症がダブルでインスリンの働きを邪魔するのです。

「歯周病が糖尿病を悪化させる」とはこういう事です。

しかし、これは逆に言えば、歯周病が治療されれば、お口からの炎症の火元が止められるので、糖尿病にもよい影響を与えるということです。

それを止めてくれるのは、もちろん歯医者さんです!

是非、皆さんも全身の健康を保つためにも定期検診へお越し下さいね!

医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 坂本