お口の中の菌について/バイオフィルム

お口の中の菌について

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーターの坂本です。

皆さんはお口の中にどれだけの細菌が潜んでご存知ですか?

お口の中にいる細菌は約1000種類。その中で常に棲みついているのは約150種類です。

デンタルプラークや唾液に最も多いのが「レンサ球菌」(ストレプトコッカス)という細菌の仲間です。

ストレプトコッカスとは「しなやかに連なる球状の菌」という意味で、試験管で培養すると丸い菌が数珠状に連なります。

レンサ球菌と一口にいっても実は性格は色々で、中には喉の炎症やリウマチ熱、しょう紅熱、敗血症などの致死的な感染症を引き起こす怖ろしい種類もいます。ただ、大方は、感染していても普段特に悪さをしない「日和見菌」のレンサ球菌です。

お口の中のレンサ球菌の代表格、「むし歯の原因菌のミュータンス菌」もこの類です。普段はおとなしく潜んでいる細菌ですが、砂糖が大好物で、子の砂糖を使って菌体の周りにグリコカリックスというヌルヌルベタベタ物質を出すのがやっかいです。

お互いにくっつき大きな集団をつくるだけでなく、歯にくっついて丈夫な膜を張ります。これがバイオフィルムです。

ミュータンス菌は、歯科では大変な悪漢として知られています。

歯にくっついているデンタルプラーク中で最も多いレンサ球菌が「ストレプトコッカス・サングイニス」です。

これは、お口の中に入り込む外来の菌を攻撃してくれて、お口の善玉菌とさえ呼ばれいますが、恐ろしい一面もあります。

実は、デンタルプラークの細菌は歯周ポケットなどから体内に入り込み血流にのって体内をめぐっています。特に歯周病になって歯周ポケットに細菌の巣窟を持ち、それらを培養している人の血液中には多くの細菌が入り込みます。

ただし、細菌を食べて殺してくれる血液中の白血球は1秒間に10万個以上もつくられています。健康な人なら、それらを瞬く間に死滅させることができます。

ところが、免疫力が低下し、易感染性宿主となった方の場合、白血球に見逃されたストレプトコッカス・サングイニスなどのレンサ球菌が体内を巡ります。

これらは、心臓弁膜の傷を足場にして付着し、丈夫な膜=バイオフィルムを作八白血球から隠れ、細菌性心内膜炎を起こすのです。

また、冠状動脈のステントや人工関節などにも、お口のレンサ球菌がベタベタの倍数を作り、難治性の感染症を起こします。

持病や加齢による免疫低下に備えて、細菌の入り口になってしまう歯周病ポケットができないように、日頃から歯周病の予防のため歯科でクリーニングを受けましょう!!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 坂本

バイオフィルム

こんにちは!福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 山岡です。

みなさんは、バイオフィルムという言葉を聞

かれたことはありますか?

歯垢と歯石については、よく聞かれたことが

あると思いますが、歯垢、バイオフィルム、

歯石、それぞれ違いがあるんです。

歯垢は、食後の食べかすを栄養にした微生物

の塊です。歯と歯の間や、歯茎と歯の境目の

ころにできる白いヌルヌルとしたもので、

プラークともいいます。プラークをを顕微

鏡で拡大してみると、プラーク1g中に約300

種以上、約1,000億個の細菌がいると言われ

ます。そのプラークが長い時間、歯面に幾層

にも付着して膜のようになったもの。これが

バイオフィルムです。

そして、更にプラークが唾液中のカルシウ

ムなどが沈着して石灰化すると歯石になりま

す。

バイオフィルムは、細菌の塊です。

バイオフィルムを除去すると、歯の表面が

ツルツルして気持ちよくなるだけではなく、

虫歯や歯周病を予防したり、歯茎の腫れや

痛みを抑え、歯の寿命を延ばす事に繋がる

んですよ(^o^)♪

歯ブラシでは落としきれないので、エアーフ

ローという高圧洗浄機のような機械や、超音

波スケーラーを使用して除去していきます。

1ヶ月から3ヶ月に一度、定期的に除去する

のがおすすめです。

定期的なケアと、毎日の歯磨きで、私たちと

一緒にお口の状態を健口にしていきましょう

♪   気になる事がありましたら、お気軽にお声

掛けください☆☆

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 山岡 芽生