こんにちは。福山市 引野町 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 土居です。
みなさんは親知らずについてどのように思われていますか?抜く前にも抜いた後にも、さまざまな問題のある親知らずですが、長い目で見て、メリットとデメリットを十分に考慮して患者さん自身が抜くか抜かないかを判断することが大切です。

〜親知らずによる様々な障害とは〜
・親知らずとその前の歯がむし歯になりやすい。
・親知らずの周囲の炎症が広範囲に波及する。
・前歯の歯並びがくずれてくるなどの影響があります。
〜抜歯治療の流れ〜
1.初診日 診査判断 抜歯の予約
2.抜歯当日
3.抜歯の次の日に傷口の消毒
4.抜歯日に縫合していれば1~2週間で抜糸
5.経過観察・治癒を待って終了
〜抜歯後に伴う症状〜
・抜歯後には出血が生じます。2~3日は唾の中に血液が混じります。
・抜歯後には腫れが生じます。腫れの症状は術後2~3週間後に治ります。
・抜歯後には口が開けづらくなったり、唾を飲み込んだら喉が痛いという症状が出ます。
→ この症状も2~3週間後に治ります。
・下の親知らずを抜いた場合、手術後に下唇や下の歯、あるいは下の知覚麻痺や知覚鈍麻、しびれが生じると事がまれにあります。しかし、通常は時間の経過と共に軽減していきますが、症状が改善するには3~12ヶ月間かかります。また、場合によってらそのまま麻痺が残ることもあります。
〜抜歯を決めたら〜
抜歯当日の体調管理をして下さい。寝不足・発熱等の体調不良・二日酔いのないようにお願いします。
・抜歯後、2~3時間は麻酔が効いており、食事が出来ないためお腹が減ってないように何か軽く食べて来院して下さい。
・抜歯後には腫れや痛みを伴いますので、何か大切な行事や仕事プライベートの予定がある前には抜かない方がよいと思いますので、予約の日程はその事を考慮した上で決めて下さい。
・予約の日程は出来たら、平日の午前中にお願いします。術後に痛みや出血があり何か仮に問題が生じた場合、平日の午前中だと、抜歯当日の午後もしくは次の日に消毒及び確認をする事ができますので、患者様にとって安心だと思います。
〜抜歯後の注意事項〜
1.飲酒・過激な運動・サウナ・その他血液循環の良くなるような行為は避けて下さい。
2.傷口を指や舌などで触らないで下さい。
3.歯みがき時以外、必要以上にうがいをしないで下さい。また、抜歯した部位に歯ブラシを当てることを控えてください。
4.出血がどうしても気になる場合はガーゼを傷口に当て、圧迫するようにしばらくの間強く噛んで下ださい。
5.麻酔が切れて、くちびるや舌がしびれています。
6.麻酔が切れて痛みが我慢できなくなったら、痛み止めを飲んで下さい。
7.食事の際は患部を刺激しないように注意し、手術部位の反対側で噛んで下さい。
8.傷の部分や麻酔針を刺した部分に数日してから、口内炎ができることがあります。
9.下あごの奥歯や歯ぐきの外科手術の場合には、口が1週間ほど開けにくい場合があります。
10.縫った糸は傷が治ってくると緩んで取れやすくなりますが、一部または全部取れても心配ありません。
親知らずは早めに抜歯することをおすすめします!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 土居
舌圧測定・咬合力測定
福山市 引野町なかむら歯科クリニック
トリートメントコーディネーター 石原
【舌圧とは】
舌の力の事です。舌圧を定期的に計測する事で、飲み込み力が落ちてきていないか
確かめる事ができます。
【咬合圧】
噛む力の事です。咬合圧を定期的に計測する事で、噛む力が落ちていないか
確かめる事ができます。
【なぜ舌圧や咬合圧を計測するのか】
実は数年前から歯科業界ではかなりホットな話題となっています。
コロナ禍に「子どものお口ポカン」や「大人の口呼吸」がかなり問題視されていた事はご存じでしょうか?
子どものお口ポカンは、口腔乾燥から起こる”虫歯”や”歯肉炎”のリスクを、グンと高めました
また、大人の口呼吸も同様に、口腔乾燥から起こる”虫歯”や”歯周病の悪化”を引き起こしてしまいます。
そこで、子どもも大人も「舌圧」や「咬合圧」に着目し、国からは現在、歯科への定期的な検査の要望があるのです。
【舌圧、咬合圧が低下するとどうなるのか】
「オーラルフレイル」と言う状態になります。
オーラルフレイルとは口腔機能が衰えてしまい、口や全身機能を低下させてしまう状態で
老化の始まりを示す重要なサインとなっているのです。
(※オーラル(口腔内)フレイル(虚弱)と言う2つの言葉が合わさってできた言葉です。)
口の中の変化(例えば歯の本数の変化)や身体の変化(運動機能の低下など)が重なって
食べる能力の低下や障害にも繋がっていく可能性があります。
オーラルフレイルの状態になってしまうと
いわゆる「寝たきり状態」や「要介護認定」「死亡リスク」が
高くなることが、すでに分かっています。
【どんな検査をするのか】
どちらも数分で完了する検査で、その場で結果がわかる検査です。
舌圧は、小さめの風船くわえていただき、舌で上顎に押し当てる検査です。
咬合圧は、専用の器具を噛んでいただき、徐々に力を入れて噛んでいただく
簡単な検査となっています。
これを定期的に行う事で、口の筋力や飲み込む力を比較していき
口の健康から全身の健康も予防していく事ができます。
また、万が一検査結果が基準値より低かったとしても
日常に取り入れていただきたい、簡単な「訓練」をお伝えできますので
大丈夫です。
一度医師または歯科衛生士までご相談ください。
福山市 引野町なかむら歯科クリニック
トリートメントコーディネーター 石原