こんにちは
なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です
昨日からあいにくの天気が続きますね
急激な気温の変化から体調を崩されている方も多いようですが、みなさまはいかがですか?
昨日は広島でdhcoax 15thがあり、歯科衛生士全員で参加してきました!
このセミナーは毎回ドレスコードがあり、今回のドレスコードは『インテリジェント』
インテリジェントと言えばやっぱりメガネでしょう!(単純です!)
dhcoaxとは、院内セミナーにお招きしているフリーランスの歯科衛生士・谷垣先生が主宰
されている勉強会です。
症例発表や特別講師の講演があり、様々な地域の歯科医院さんから沢山のドクターや歯科
衛生士さん、歯科助手さんなどが参加しています。
今回の特別講師は糖尿病の専門医で、愛媛県松山市で開業されている、にしだわたる糖尿病
内科の西田亙先生でした。
糖尿病とは、血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの作用不足(出ない・効き
にくい)から慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患です。高血糖状態が続くと、心臓病・
腎臓病・脳卒中・失明などの合併症を引き起こしてしまいます。
実は、歯周病が糖尿病と深く関連する病気であるということがわかっており、歯周病は「糖
尿病の合併症」と言われるようになりました。
糖尿病で高血糖状態が続くと体の中の防御反応が低下して、感染症にかかりやすくなるとい
われています。細菌感染感染症である歯周病も、糖尿病の人は健康な人に比べて歯周病にか
かるリスクが高まると言われており、高血糖状態でハグキの血管が傷んでしまうことで、歯
周病が進行しやすくなるのです。
歯周病により歯ぐきの中で作り出される炎症性物質は、血液を介して血糖をコントロールす
るホルモンであるインスリン(膵臓より分泌される)の働きを妨げ、糖尿病を悪化させる可
能性があります。歯周病の歯周治療を行うことで、インスリン抵抗性が改善することなどが
報告されており、糖尿病の血清コントロールに歯周治療が重要であることが明らかになって
います。
糖尿病を発症した時点でインスリンの分泌能力は半分になり、食事制限が必要となります。
糖尿病に罹患した方の食事は3歳児と同じ量だそうです。
糖尿病激増の主な要因としては
①運動不足
②高脂肪食
③単純糖質
④夕食の摂取時間
この4つです。
食事の摂取時間が関係している事はこの勉強会で初めてしり、驚きました。
夜の7時以降に夕食を摂る人は将来糖尿病に罹患する可能性が高くなるそう。
身を粉にして夜遅くまで仕事をしている働き者の方はそれが要因で将来の糖尿病の可能性
を高めているんだそうです。また最近の子どもは夜の9時以降に帰宅し、そこから食事をす
るという割合が3割を占めるという統計が出ています。
西田先生はできれば夜7時~9時までの間に食事は済ませておくのがベターだと言われてい
ました。(できれば7時までがいいとのこと)
糖質摂取のコントロールも大切ですが、食事の摂取時間も重要だと知ることができました。
お仕事をされている方はなかなか難しところもあるかもしれないですが、仕事で遅くなるよ
うな時は、可能であれば7~9時の間に軽く食べて、帰ってからおにぎりなどで小腹を満た
すといいかもしれないですね!
福山市 医療法人幸美会
なかむら歯科クリニック
歯科衛生士 小澤真衣