こんばんは医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック
トリートメント・コーディネーター 猪岡 由香理です
秋ですね~朝晩と肌寒くなってきましたので、体調管理しっかりしていきたいものです
ここ最近、私がお話させていただく患者様に多いのが、「顎の痛み」「歯ぎしり」
「くいしばり」です
・・・非常に解決が難しいんです
ですが、和らげることは可能なんですよ
顎関節症とは・・・
顎の関節の周りで何らかの要因で痛みや機能低下(口が開かないなど)起きることを言います。顎関節症の治療をしないでも治る場合もあれば顎関節症の治療をしなかったために慢性化してしまう場合もあります
また、顎関節症が悪化した場合、口があがない・顎に痛みやしびれがある・噛むと痛いなどの症状が起こり、日常生活にも支障をきたします
また、顎関節症が原因で肩こりや頭痛・食欲不振など全身の症状も出てくる場合も少なくありません
顎関節症の原因には、素因 (顎関節の未成熟、不適切な歯科治療など、発症のしやすさ)と、 発症因子 (発症のきっかけとなった原因)、 持続因子(症状を長引かせている原因)の3つがあります。
それを分かりやすく分類すると、顎に悪い癖と姿勢悪さ・ 噛み合わせの問題・精神的ストレス・外傷(ぶつけるなどのこと)・他の病気・の5つに分かれます。
顎関節症の予防と対策
1. 顎に悪い癖と姿勢の悪さ
よくある口の癖として、頬杖・唇を噛む・顎を頻繁に動かす ・無意識のくいしばり(ストレスとも関連)が挙げられます。
こういった癖は咀嚼筋(そしゃくきん・噛む筋肉のこと)や顎関節に疲労・緊張が起こり、 やがて顎関節症になることになります。
顎関節症の原因として素因(不適切な歯科治療などの発症のしやすさ)と、 発症因子(発症のきっかけとなった原因)、持続因子(症状を長引かせている原因) の3つの要因があることは顎関節症の原因のところでお伝えしましたが、 この「顎に悪い癖」はどの因子にもなりえるので、顎関節症の予防としては 是非とも自覚して修正していきたいものです。
悪い癖の対策
1:物を食べる時に片方の顎だけで噛む。
⇒ 両方の歯で噛むようにする。
2: 横を向きながらテレビを見るなどして、顔をまっすぐ向けずに食事をする。
⇒ まっすぐ向いて食べる。
3. 長時間のほほ杖、または頻度の多いほほ杖。
⇒ ほほ杖をつかない。
4. 顎と肩で電話をはさむ
⇒ 電話は手で持つかフリーハンドのツールを使う。
5. 食いしばり。(日中)
⇒ 常に顎の力が抜けているかチェックをする。(口を大きく開ける癖を付けるとよい)
6. 歯ぎしり。(夜間)
⇒ これは意識的に気を付けようがないので、 とりあえずマウスピースなどを付ける。
根本的な対策は、脳や体の緊張を取ることが必要。 整体などを受けるのも良い。
7. 姿勢の悪さ
⇒ 常に姿勢を意識すること。また、体操などをして、 体が固まらないように心がける。
2. 噛み合わせ
噛み合わせは自分では気を付けようがありません。
顎関節症の予防や対策も「顎に悪い癖」を治す程度しかありませんが、 それだけでも噛み合わせが良くなることはあります。
根本的には歯科治療のやり直しも必要になるかもしれません (削りすぎた歯を高くしたり歯列矯正など)が、土台の顎がゆがんでいたら 歯科治療だけでは治らず、顎を治してから歯の治療を行うことが望ましい。
3. 精神的ストレス
精神的ストレスが原因で顎関節症になっている方もいらっしゃいますので、 このような方の顎関節症の予防としては、生活の仕方を見直す必要があります。
たとえば完全主義的な思考を少し緩めてみるとか、少し几帳面さを緩めていい加減になってみるというようなことが必要になります。
一般的には、行動の癖より心の癖の方が直すことが難しいと言われていますが、 少し修正されるだけでも顎への負担がなくなり顎関節症が軽減することはよくあります。
まず第一歩は、顎のことを年中気にしないようにすることです。
4. 外傷(ぶつけるなどの行為)
残念ながら突発的に起こる外傷や打撲などは予防のしようがありません。
ぶつけたらすぐさま冷やすことをお勧めします。
5. 他の病気
他の病気があるため顎関節症になっている方は、まずは原因となっている病気の治療が重要です。
必ずかかり付けの医師に顎関節症になっていることを告げ、対策を取ってください。
勝手な判断で予防することは帰って症状を悪化させてしまうことがありますのでお気を付け下さい。
何か気になる点がございましたら、スタッフまでお声をかけてくださいね
医療法人 幸美会 なかむら歯科クリニック
トリートメント・コーディネーター
猪岡 由香理