お口のケア、歯ブラシだけで大丈夫?/キシリトールとリカルデントで虫歯予防!

福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 小川

皆さんは1日に何回歯磨きをしているでしょうか?

厚生労働省の「歯科疾患実態調査」では毎日2回以上歯磨きをする人は79.2%とされています。

それにもかかわらず、なんと成人の8割以上が歯周病と言われています。

なぜ歯磨きをしているのに歯周病になってしまうのでしょうか?

その理由の一因が、歯と歯の間のプラークです。

プラークとは歯垢や最近のかたまりの事です。歯間には子のプラークがたまりやすく、それが原因で歯周病やむし歯になってしまうことが多くあります。

皆さんが毎日している歯ブラシを使った歯磨きだけではプラークを完全に落とすのは難しいんです。

それでは、なぜ歯ブラシだけではプラークが残ってしまうのでしょうか?

歯間の歯ぐきは内側がへこんでおり、このへこみにプラークがたまりやすくなっています。

この平たんではなく、へこんでいる部分は歯ぐき自体がほかの場所よりナイーブなため、歯周病になりやすいのです。

こうした歯ブラシが届きにくいところのプラークを除去するのには、歯間ブラシやフロスが有効です。

特に歯間ブラシにはサイズの違いだけでなく、形状にもいろいろなものがあります。

持ち手からブラシがまっすぐに伸びている「I字型」、こちらは前歯に使いやすい形状になっています。

持ち手から垂直にブラシが伸びた「L字型」、こちらは角度がついているため奥歯にも使いやすく、動かしやすい形状です。

また、サイズは磨いた気がしないからと、太いサイズの歯間ブラシを無理に使うのはNGです。

歯や歯ぐきにワイヤーの部分が当たってしまうことで、傷がついてしまうことがあります。

なんとか入る!と思うサイズよりワンサイズ小さいサイズのものを使うのがおすすめです。

自分のお口に合った歯間ブラシが分からなかったり、サイズがあっているのかわからないときは、歯医者さんに相談して決めていきましょう。

自分のお口の事を理解して、歯磨きに歯間ブラシやフロスでのケアをプラスすることで、より健康なお口への第一歩を踏み出してみませんか?

福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本

皆さんはキシリトールやリカルデントという言葉を聞いたことがありますか?

おそらくガムなどに含まれているものというイメージがあるのではないでしょうか?

キシリトールやリカルデントは虫歯の予防の1つです。

キシリトールはお口の中の悪玉菌を弱らせプラークの蓄積と虫歯の発生を減らしたり、初期虫歯の進行を防ぐことができます。

リカルデント・CCP-ACPは細菌の生み出す酸で歯が溶ける脱灰を抑制したり、脱灰により溶け出したミネラルを歯に戻したり(再石灰化)、これによりミネラル補給された歯のエナメル質は酸への耐性が増強します。

これらの成分は虫歯予防に効果があるとお伝えしましたが、注意点もあります。

キシリトールガムの注意点としては、歯科専売のガムと違い一般のガムはキシリトール100%ではないことがあり、それが表記されていないものには糖分が含まれています。

このことから、歯科専売かキシリトール100%配合のガムやタブレットをお勧めしています。

また、CPP-ACPの注意点は牛乳と大豆アレルギーがある方は使用が禁忌であることです。

配合量に関しては歯科専売の方が2倍配合されておりより再石灰化に有効なのでお勧めしています。

また、ガムを噛むことで唾液の分泌が増えたり、脳の活性化、姿勢の安定、口腔機能の安定が期待できます。

虫歯予防に是非取り入れてみて下さいね。

福山市医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本

治療したのに違和感あるのなんで?/口腔機能低下症って何?

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤井 瑞季

突然ですが、みなさん、今まで歯医者さんに行って、冷たいものにしみていなかった歯を『ここに虫歯があるので歯を削って治療しますね』と説明を受けた後に治療を受け、自宅に帰宅後、飲食すると、急に冷たいものにしみて、歯が痛いという経験はありませんか?

これには理由があるんです。

そもそも虫歯治療を行う際には,虫歯の部分を全部取り除いて行うことが大前提になります。

虫歯を残して処理することは、錆びついた看板に錆を取り除かずに、ペンキを塗る事と同じで、ペンキの塗り状態が優れない事と同様に、虫歯を全部取り除かないと修復処置はできないのです。

その為に、虫歯の治療時には虫歯を全部取り除きます。深い虫歯がある場合には、虫歯除去中に神経に対して、どうしても刺激が伝わる事となります。これにより、処置前の痛みある無しに関わらず、神経が生きている歯は、治療後に冷たいものにしみたり、痛みが出る場合があります、

個人差はありますあが、通常はしばらくしたら、冷たいものにしみる事や痛みは軽減していきます。

しかし、軽減することなく、痛みが増していく場合はやむを得ず、神経処置を行う場合があります。

虫歯が深い場合、神経を最初からとる場合もありますが、出来るだけ神経を残す方が歯の寿命を長くする事が出来ると言われています。神経があるとないとでは歯が枯れ木状態になって破れやすかったりとトラブルが起きやすいです。

この観点から、当院では処置後の疼痛の可能性を患者様に説明し同意を得た後に、極力神経保存療法を試みています。

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤井 瑞季

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本 愛海

口腔機能低下症とは何かご存知ですか?

歳を重ねると、歯の本数、筋力、動きなどのお口の状態に問題が生じるやすくなります。

お口は話したり、笑ったり、食事をするなど様々な場面で活躍しています。

お口の健康は心身に健康に深く関係がある為お口の機能を保つことが大事です。

では、口腔機能低下症と診断される基準はなんなのでしょうか?

口腔機能低下症と診断する為には以下の7つのチェック項目とそれぞれの予防方法を紹介したいと思います。

①口腔衛生状態不良 

口腔衛生状態不良を予防するには、1日2回以上の歯磨きや、舌清掃、歯間ブラシの使用、入れ歯の洗浄、うがいをしっかりするなどお口の中を清潔に保つことが大切です。

②口腔乾燥

口腔乾燥にはお口をよく動かしたり、水分補給、唾液腺マッサージ、お口の保湿剤などが予防に有効です。

③咬合力低下

咬合力低下の予防としては噛み合わせを治したり、歯ごたえのある食べ物を食べたりして噛む筋力を鍛えることが大切です。

④舌口唇運動機能低下

舌口唇運動機能低下の予防には早口言葉や話す機会を増やしたり、吹き戻しの笛などを使用することなどがあります。

⑤低舌圧

低舌圧の予防には舌を口の中で弾いてポンッと音を鳴らしたり、舌で左右の頬の内側から押すなどの運動が有効です。

⑥咀嚼機能低下

咀嚼機能低下には、入れ歯や虫歯、歯周病に治療などで噛む環境を整えたり、一口に20〜30回噛んだりすることが大切です。

⑦嚥下機能低下

嚥下機能低下には検査を受け、飲み込みの力の訓練や呼吸の力を鍛える訓練などが有効です。

心身ともに健やかな毎日を過ごすためにもぜひ実践してみてください。

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本 愛海