先日、当クリニックに他県からドクターの方が見学に来られました。
その方は、とても志が高く、人間的にも素晴らしい方でした。
そこで感じた事を今日は書かさせてもらおうと思います。
自分が学びを求めるには、殻の外に出て、多くの物を見て、多くの人と出会い、様々な事に触れ、吸収する必要がある、と考えています。
ある歯科医師が語られている言葉にこんな文章がありました。
自分を変えるヒントは、自分の中には存在しません。
医院を変えるヒントも医院の中にはありません。
全ては外の世界に答えはあるのです。
外に飛び出しましょう!
世の中は広いぞ!
まさしく、この言葉が示す通りで、この思いで当クリニックに見学に来られたのではないかな、と考えます。
そのような思いで見学に来られている方を引き受けると、受け入れる側にも大きな収穫がある事に、気がつきました。
その見学ドクターが私に質問された内容の一つに、
「【なかむら歯科クリニック】のスタッフさんは、本当に素晴らしいですね。どのように教育をされているのですか?」
と、聞かれました。
当院は開業して一年しか経過しておりません。
クリニックとしては未熟であり、院長の私も人間的にまだまだ未熟な状態であります。
そんな未熟な私は、指導者としても未熟であり、スタッフへの教育ができる器ではない、と正直思います。
では、どうしてスタッフへのおほめの言葉が頂けたのでしょうか?
私の根底には、【教育】ではなく【共育】という考え方があります。
文字通り、共に育つ事です。
クリニックも未熟。
院長も未熟。
スタッフも未熟。
共に育つ事が大切だと考えています。
共に育つ環境作りが必要だと考えています。
共に育つきっかけ作りが必要だと考えています。
私自身、スタッフと触れ合い、多くの事を学びました。
多くの事に気が付きました。
「子は産んでくれた親に感謝しないといけない。」という言葉をよく聞きます。これは当たり前のことです。
しかし、子がいないと親にはなれないのです。親もまた、子に感謝すべきであると思います。
私には娘がいますが、娘からこの事を学びました。
同様に、私はスタッフがいなければ院長にはなれません。そう考えるとスタッフにはとても感謝しています。スタッフいて、自分も院長として成長できている、と実感しています。
だから教育ではなく、【共育】なのです。
スタッフはクリニックの財産である、とも考えます。
【人材】ではなく、【人財】であります。
この考え方があれば、
クリニック
院長
スタッフ
全て、共に育つのではないでしょうか?
と考えています。
これは見学を受け入れた事によって、気が付くことのできた大きな財産であった、と実感しています。
院長 中村 幸生