今日はスタッフ3人と大阪で開催されたシンポジウムに参加しました。
このシンポジウムは、“来院者と医療従事者及びスタッフと院長のコミュニケーション”を中心とした、ヘルスプロモーションを実践する事を、ディスカッションする場でありました。
抽象的すぎるので、具体的に話ます。
早い話が、この考え方を実践すると、来院者・医療従事者・スタッフ・院長の笑顔と笑い声が増えていきます。それにともない健康な来院者の増加、クリニックの経営の安定化。そして、何よりそこで、働くスタッフが、仕事が楽しくなってできる、というものです。
「えーーーーー!」
「そんな事あるの?」
「理想話で、夢物語だよ~」
「変な宗教なのかなぁ?」
などなど、疑問や不安の中、今回のシンポジウムに初めて自分は参加させてもらいました。
失礼ながら、このシンポジウムの存在自体は少ししか知りませんでしたが、参加すると、目からウロコの塊が何枚も剥がれ落ちてきて、感動・感動・涙・涙の連続でした。
演説者はお二人でした。
お一人は約20年間、学習塾の講師をされていた経歴をお持ちの先生
もう一人は約20年間、桂三枝の弟子をされていた経歴をお持ちの先生
どちらの先生のお話も素晴らしいものでした。
「自分は何の為に仕事をしているのだろうか?」
「幸せとは何か?」
「なぜ自分は生まれてきたのだろうか?」
自分の内面を改めて見つめなおし、自分の存在意義、幸せの本質を深く知る事のできる、感動する講演でした。
この内容は、是非とも参加していない当院のスタッフ、ひいては内の家内や両親・兄弟にも聞かせてあげたい内容でした。
そのシンポジウムの参加にあたり、多くの著名な先生と知り合う事ができ、本当に充実していた一日でした。
そのシンポジウムの参加にあたり、埼玉県のある著名な先生とお話する時間を持つ事ができました。
(今回のブログはここからが、本題です)
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その著名な先生とのお話の中で、
「どうして、【なかむら歯科クリニック】は開業して間もないのに、優秀なスタッフが揃い、成長する事が出来るのですか?」
と、聞かれました。
当院はまだまだ未熟で成長段階にあります。質問されている先生の処に勤務されているスタッフさんの方が、よっぽど素晴らしいです。心の中では、これもリップサービスかなぁ?と思い、お聞きしていました。 (こんな事、思ってすみません・・・。)
そんな会話が続いた後、自分はある事実を知る事となりました。
当院は、今回のシンポジウムとは別のあるセミナーに参加させてもらっています。そのセミナーは、同じ夢・目標・志を持った多くの歯科医院スタッフが全国から集まり、そして10~12人のチームを作り、一年間を通じて、違う歯科医院のスタッフ同士が互いに励まし助け合い、切磋琢磨していく、という集いのセミナーであります。
全国から集まる人達が10~12人のチームを作ると、当然そこにはリーダーが必要になります。
同じ職場のリーダーならともかく、職場も違えば、住む場所・県まで違う人達をまとめる、リーダーとは、並みならぬ勇気・行動・実行力・リーダーシップ力が要求されます。
そのリーダーに、当院のスタッフが自ら決断して、立候補して、リーダーとなりました。
その事実を知った後に、埼玉の著名な先生からの質問
「どうして、【なかむら歯科クリニック】は開業して間もないのに、優秀のスタッフが揃い、成長する事が出来るのですか?」
と、言われた内容に対して、少しだけ納得が出来ました。
私も当院のスタッフがリーダーへ立候補した行動を知りませんでしたので、
「正直、内のスタッフ、すごいなぁ~ (自画自賛で見苦しくて、すみません・・・)」
「自分も驚きです」
と内心思いつつ、懇親会にてお話をさせて頂ける機会を持つ事が出来ました。
改めて先生からの質問に対して、自分は帰宅時までずーっと、自問自答していました。
どうやって成長させたのか?と聞かれても、正直自分が何かした、という明確な記憶がありません。
「このようにして。」
「こうやったらいいよ。」
「これやって。」
「あれやって。」
何事も細かに指示・指導したことはないです。
ではどうして?と考えると、
彼女が自ら成長した、というしかありませんでした。
ただ一つ、院長の私からおこがましくも言うとするならば、
私はスタッフに対して、プロデューサーの気分であります。
スタッフに対して、自分達が輝くことのできる職場や環境・ステージを提供する事しかしていません。その中で、責任と役職と裁量権を与えているに過ぎません。
適切な回答ではないかもしれませんが、これが院長である自分の全てです。
例えば、プロ野球選手。
初めは誰からも気にされていない三流選手。マイクを向けられてコメントを求められても、いまいちのコメントしか返ってきません。しかし、その選手が一流選手となり、同じようにコメントを求められると、哲学者のような一言一句聞き逃したくない、人を引き付けるようなコメントを発するようになります。まさしく私の大好きなイチロー選手が、これにあたります。
人は、立場環境によって、人物・人格・人柄が形成されると考えています。
そして当院で働いている全スタッフも同じだと考えています。
院長である私の仕事は、各スタッフが自ら自己成長する事の出来るきっかけを与え続ける事だと考えています。
“セミナーに参加すること”
“今回のシンポジウムに参加すること”
“著名な先生との出会い”
“日々の仕事”
“第2領域への取り組み”
全て、きっかけを提供したに過ぎません。
提供された現象をチャンスととらえるか?
または苦難ととらえるか?
それは、各スタッフのとらえ方次第であります。
そのため、とらえ方の違いによって、各スタッフの成長スピードの差は当然、生まれることになります。
これは偶然ではなく、必然であると、考えています。
これが、つたない私からの先生に対しての回答です。
未熟な私に温かい言葉をかけて下さり、話す機会が持てた事を本当に感謝しております。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
本当に有難うございました。
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勇気を出して立候補したスタッフに、僕は心から応援してサポートしていきたいと、考えています。
昨年と比較すると、見違えるように成長したね。
今後も共に成長しようね。
心より勇気ある君にエールを送りたいです。
★猪岡さん☆
なかむら歯科クリニック
院長 中村 幸生